スクープ!ダフト・パンクが遂に仮面を取る!…彫刻ですが。 (1)

Thomas Bangalter & Guy-Manuel de Homem-Christo (detail), 2015. Birch plywood. 63 1/2 x 39 1/4 x 21 3/4 inches. All images: Photo © Diane Arques; © Veilhan/ ADAGP, Paris/ ARS, New York, 2015, courtesy Galerie Perrotin

日本のオオカミ・バンドの素顔は別に見たくないけど、デーモン小暮は見たいかな。ゴールデンボンバーの人も別に。あと鉄拳とか?あ、でもKISSを見たときはかなりショックでしたね。あまりにもジーン・シモンズとポール・スタンレーにギャップが無かったので。引退後の力士の髪型の方が面白いですね。最近のヒットはやっぱ振分親方(ex高見盛)。ヒナみたいでしたね。あ、でもバンクシーの顔は見てみたい!…なんて気取ってみちゃったり。さてダフト・パンクです。予想通りでしたでしょうか?いや、やっぱ良く分からないですよねぇ。

フランスの彫刻家グザヴィエ・ヴェイヤンはラッキーだ。ダフト・パンクが彼の新しいプロジェクト『プロデューサー』のために3Dスキャンされることに同意しただけではなく、ヘルメットなしでのスキャンにも同意したのだから。

展覧会『ミュージック』の準備をしながらヴェイヤンは「僕は彼らに頼む必要さえなかったんだ」と話す。「僕はダフト・パンクをミュージシャンじゃなく、プロデューサーとして紹介することを提案した。更に彼らの個人名で展示したいとも思ってた。彼らは言ったよ。”オーケー!もし誰かが本物の僕たちを、そして僕たちの生活を見たいなら、彫刻を見なければならないというわけだね”」

「作品に大きく関与しているけど、ハッキリとは目に見えない人たち」…この『ミュージック』では、そんな音楽プロデューサーたちにスポットを当てている。ギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト、トーマ・バンガルテルのダフト・パンクを筆頭に、ナイジェル・ゴッドリッチ(レディオヘッド他)、クインシー・ジョーンズ(マイケル・ジャクソン他)、ジョルジオ・モロダー(ドナ・サマー、松田聖子!他)、リック・ルービン(ビースティー・ボーイズ他)、そしてリー・スクラッチ・ペリー、ザ・ネプチユーンズ(ファレル・ウイリアムス、チャド・ヒューゴ)などなど。「彫刻を作るよりも、プロデューサーたちとコンタクトを取る方が大変だったよ」ヴェイヤンは語る。「彼らがこのアイデアにどう反応するかも分からなかったしね」

でもプロデューサーたちは快諾してくれた。「彫刻を作るだけだろ。全く問題ない」。アーテック製の広角スキャナー二台、エバ・スキャナーを一台使用。センサーから生まれたスーパースタ-の生き写しだ。

スクープ!ダフト・パンクが遂に仮面を取る!…彫刻ですが。 (2eye)

“Xavier Veilhan studio view,” 2015. Photo © Diane Arques; © Veilhan / ADAGP, Paris/ ARS, New York, 2015

リック・ルービンの彫刻に関して言えば、「スタジオのソファーに横になってほとんどの時間を過ごしている。そうやってスタジオの中で起こることに距離を置いている」と、どこかの雑誌に書いてあったのを思い出した。ヴェイヤンはリックに、横になってくれと申し出た。もちろんルービンはそれに同意した。

けれどもそれはそれほど楽じゃなかった。リック・ルービンのあご髭を彫刻することについて聞かれると、ヴェイヤンは笑って説明してくれた。「とても難しかった。スキャナーが髭で迷子になったんだよ。だからその後で髭をまた作らなければならなかった。リック・ルービンのあご髭は強烈だからね。ルネッサンスの彫刻も髭で苦労しているだろ。僕たちと同質の問題ということは面白いよね。多くのクラシックの彫刻、特にベルニーニを参考にしたよ」

スクープ!ダフト・パンクが遂に仮面を取る!…彫刻ですが。 (3)

Lee “Scratch” Perry. 2015. Polyamide powder treatment, paint. 11 inches high.

『ミュージック』では、30個の浮いた球で構成された大作『モビール』も展示されている。プレスリリースによるとこれらは「プロデューサーたちによって作成された音楽を呼び起こす作品」とある。「とても自由に動くからモビールは面白い」とヴェイヤンは説明する。「作品は最終的な形を持っていない。常に変わる。しかし音楽と同じように、モビールは強い空気を満たしているんだ」

スクープ!ダフト・パンクが遂に仮面を取る!…彫刻ですが。 (4)

Mobile n°6, 2015. Rod wood, cork, metal carbon. 41 1/4 x 33 3/4 x 21 1/4 inches.

最後にヴェイヤンは、今回の作品について「とにかくその人のことが好きで、愛していて、認めているわけだから、お互いに影響し合う状況を作りたかった」と語った。彫刻を作ることは、彼が尊敬するプロデューサーとの時間を楽しむチャンスでもあった。15分のスキャン・プロセスについて彼は話す。「スキャンされている人は、じっとしているから話は出来ない。同じ部屋にいるのにね。不思議な光景だった。でも同時にとても面白かった。家にいるときの家族のように、あるいは長時間の車の中みたいに、話さないことが普通なんだから。そんなときは同じ音楽を聞いているか、同じ風景を見ているかだろう?スキャンの間に、私は同じ感覚を持ったんだ。あたかもクインシー・ジョーンズが同じ部屋にいるように、我々は一緒にただ時間を過ごしていただけだったんだ」