スコットランドで育ち、2000年にゼロ・スケートボーディング(Zero Skateboards)からスポンサードされたのを機に、拠点をアメリカに移したスケーター、ジョン・ラットレー(John Rattray)。グラスゴー大学で物理学を学んだという、スケーターとしては異色の経歴を持つ。

アメリカとは異なるスケートシーンを垣間見ることができる第21回目は、彼のプロスケーターとしての将来、異国での生活について語るシーンから始まる。そして、スコットランドで過ごした幼少期の映像、旧友であるスケーター、ステュー・グラハム(Stu Graham)のスケーティング、喧嘩好きと評判のお国柄など、ジョン・ラットレーというスケーターのアイデンティティーが構築された独自の環境に焦点をあてる。

写真家、ビデオディレクター、コントリビューター、フォトエディターなど、様々な顔を持つパトリック・オーデル(Patrick O’Dell)が綴るスケートボーダーを中心にしたドキュメントシリーズ『Epicly Later’d』。

2007年にスタートして以来、2015年に入ってからも、ケビン〈スパンキー〉ロング(Kevin “Spanky” Long)の続編をリリースするなど、新たな側面からスケートボードをフィーチャーし続けている。

スケーターがアート、音楽、ファッション、各界から評価を集める理由とは? なぜスケートボードだけが、トリックを競うスポーツ的側面を超えて、独自の文化を築いたのか?そんな疑問への答えとして、各チームのデモやスケートビデオで伺えることもあるが、それとも異なる生の声にこそ秘密があるはずだ。

このシリーズでは、トリックを解説するシーンもあるが、そこに重きを置いている訳ではない。スポンサーを意識した、上っ面なインタビューとも違う。有名なスケーターを羅列しただけの、くだらないものでは決してない。

今も昔も、スケーターはただのバカだってことは変わらないが、本物のスケーターは他では替えがきかない。このスケーターであるべきで、他のスケーターじゃダメなのか、それを探るためのエピソード。

原題:Epicly Later’d (Episode 21) : John Rattray(2007)