ありのままで在るためには、幾多の制約と共存しながら、自己表現を実現しなければなりません。ありのままの「何か」に触れると、私たちは、その「何か」は制約の軛から逃れているのでは、と勘違いしてしまいます。「何か」を目の前にして、自由でいいな、と嘆息してしまった経験が誰にでも一度はあるのではないでしょうか。しかし、そこで吐息とともに諦めてはしまえば、自由への足がかりを失ってしまいます。

与えられた環境との共生、伝統の墨守、技術の習得、こだわり、といった制約を受け入れて、初めて可能になる自己表現。制約を壊すことが自由なのではなく、制約の中で自己表現をすることこそ、真の自由なのではないでしょうか。

そんな自由を追求すべくVICE Japanは、新たなトーク・シリーズ『QUE SERA SERA』を皆さまにお届けします。自由の追求といっても、自由とは、制約とは何か、といったしかめっ面で臨まなければならない哲学的議論ではありません。制約の中で自己表現を実現している素敵な個性の持ち主たちのリラックスしたトークから、粋な大人になるためのヒントを盗んでしまおう、というのがこのシリーズです。

舞台は、自己表現の達人にして粋の中の粋、増田令子さんが営むバー『CASBA』。粋な大人であれば、酒に飲まれない、というのは必須条件ですから、正しい飲み方を彼女の立ち居振舞いから学ぶべく、協力をあおぐことに。彼女にシリーズの主旨を伝えたところ、このテーマならYOUと話したい、とリクエストがありました。皆さまもご存知の通り、制約の中での自己表現、というテーマをYOUさんほど体現されている方もなかなか見当たらないので、記念すべき第一回のゲストにはYOUさんをキャスティング。

お二人に、ウォッカのラッパ飲み、テキーラのショットなど要求してしまえば、はあまりにVICE的で反面教師にしかなりませんので、ブランデーをグラスの中に注ぐことに。そんな折に出会ったのが、レミーマルタン。そのブランド・スタイルは、VICE Japanが思い描く「粋な大人のスタイル」にピッタリ合致しました。ボトルの中央に輝くケンタウルスは、地に足をつけながらも高みを目指す、私たち人間の秘めたる情熱や、エレガントで、ぶれない力強さを象徴しています。テロワールへのこだわりとクラフツマンシップを軸に、フランスのコニャック地方で290年に渡るメゾンの伝統を維持しながら、時の流れを軽やかに乗りこなし、味わいとスタイルで名声を築いてきたレミーマルタン。まさに、制約の中で自由にあり続けている、としか表現しようのないブランデーです。

ありのままの佇まいで私たちに悦びをもたらしてくれる、グラスに注がれた一杯のブランデーと綺羅星のようなキャラクターたち。両者とも個性を確立するまでには、様々な創意工夫と艱難辛苦を経ています。しかし、決してそれを誇示しません。味、香り、立ち居振舞い、飾ることのない言動、全てが語り尽くせぬヒストリーに裏付けられた、自己表現の集大成です。 ヒストリーなしには自己表現はあり得ませんが、ヒストリーを自慢気に語ることは自己表現ではありませんし、無粋です。そんな思いから、YOUさん、増田令子さんには、普段と変わらぬ会話を交わしていただくよう、お願いしました。軽妙さのなかに見え隠れする人生の達人にしか成し得ない妙味、制約の中での自己表現、お楽しみください。

RÉMY MARTIN
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