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BOOZE . SKULL (2010A/W)

All Photos by Taijun Hiramoto

現在家のクローゼットに、アウター20着、スウェット&セーター類30着、シャツ50枚、Tシャツ100枚、デニムパンツ30本、チノパン類15本、スニーカー50足、ブーツ類10足が収納されている。金銭苦になった時期に、半分ほど手放してしまったのだが、それでもまだ大雑把にだがこれだけの量の服を所有している。季節、気分によって着る頻度はそれぞれマチマチで、時には1年以上も着用しないアイテムもあったりするのだが、それでも飽き足らずコツコツと新しい服が日々増えていく。40近い年齢に差し掛かりながらも、新たな服に手を出してしまうのは、いくらスタイルや好きなものが決まっていると思い込んでいても、新たな服を試着する度に、それまででは想像しえなかった自分が鏡の前に浮かび上がり、思わずお金を出してしまう。他人からしてみたら同じようなものを何着も買い足しているにすぎない気もするし、どれだけ自我が強いのかと、ふと恥ずかしくもなることもあるのだが、ともかく自分自身が描いているアイデンティティーなど曖昧で空虚なものなのだろう。

ネイバーフッド。ストリートファッション、モーターサイクルカルチャー、一般的にはそんなイメージを持っている人が多いのかもしれない。しかしブランドの核心に触れれば触れるほど、そんなパブリックイメージだけでは理解しえない、独自のバックボーンが存在することが分かるはずだ。インディペンデントなブランドとしてスタートしながら、20年という月日を経てもなお、多くの人々を魅了し続ける所以はどこにあるのだろうか?今や世界の主要都市でも手にすることができるほどボーダレスな人気を誇る所以はどこにあるのだろうか?おそらくそこには、ネイバーフッドにしか持ち得ないオリジナリティーと底知れぬ奥深さが存在するのだろう。
そのひとつの例として、デザイナーである滝沢伸介はモーターサイクルカルチャーに精通する人物として世界的にも認知されており、アメリカンヴィンテージのイメージが自身のブランドコンセプトに影響を与えているように見えているが、実はファッションに関しては80年代のUKカルチャーがベースとなっており、そのフィルターを通して見たアメリカンカルチャーという独自の解釈があることを知る人はそう多くはない。
そして、今回紹介するアイテムも、日本や東洋の文化とアメリカンカルチャーの融合という観点において制作されている意外性のあるアイテムというせいか、あまりフィーチャーされることが少なく、しかもアパレルブランドでありながら、お香立てというライフスタイルを提案するインテリアまでをリリースしていることは、ファッション、またはネイバーフッド好き以外は知る由もない事実だろう。

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BOOZE . CLOWN(2012 S/S)

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BOOZE . CLT (2012 A/W)

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BOOZE . CROW (2013 S/S)

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BOOZE . BULL (2014S/S)

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BOOZE . REAPER (2014S/S-sample color not for sale)

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BOOZE . EAGLE (2014A/W)

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BOOZE . PANTHER (2015S/S)

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BOOZE . YACHIMATA (2015A/W)

2015A/Wシーズンにリリースされる新作は、フォトグラファー鈴木嘉樹氏のブランド、PEANUTS . COとのコラボーレーションモデル。ブランドのキャラクターであるピーナッツがモチーフ。

INCENSE BURNER。 セラミック(陶器)製のお香立てというマニアックなプロダクトではあるが、実は2010A/Wシーズンより、毎シーズン(一部シーズンのみ陶器製のアシュトレイやマグカップのリリース) アップデートされながら作り続られている、ある意味ブランドの隠れた定番とも言える。元来セラミック製品(陶器)は、第二次世界大戦後アメリカの占領下にあった日本で、アメリカ輸出向けに数多く生産され、当時のアメリカ製のヴィンテージの器や飾り物などには「Ocupied Japan」と刻印されたものが多いのだが、そんな時代背景を持つ日本の陶器文化をベースに、当時アメリカ向けに作られたであろうデザインを想定し型作られているのが、ネイバーフッドのインセンスバーナーシリーズ。
モクモクとその実態を煙に巻くかのように、一筋縄では掴みきれないネイバーフッドのオリジナリティー。こんなコアアイテムからもブランドの世界観を独自に解釈できてしまうからこそ、自身のオリジナルなスタイルを構築するための再発見なんていう名目のもと、インテリア、ライフスタイルまでも考慮することとなり、おそらく今後も飽きることなく気ままに物欲狂いのまま生きて行くのだろう。

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