1972年より造成が開始され、67棟に及ぶ巨大な集合住宅となった愛知県豊田市〈保見団地〉。この団地に住む7000人の住民のうち、約3000人が南米から移り住んだ人々。つまり、ブラジル人やペルー人が隣人として暮らす、日本では異例の移民団地である。

「The People & Food of the Homi Projects」では、この地で生活する自治会会長、ボランティアの方、1990年より団地に移り住んだ日系ブラジル人、そして、大学教授、市役所の方々に、外国人との生活で生じる問題、それに対する取り組みについて聞いた。1990年の入管法改正以降、ブラジル人人口が急増したために起こった変化を、どう受け入れ、対策を講じ、現在に至るのか。

また、団地に部屋を借り、3年間の住み込みのもと、約4万枚の写真を撮った写真家、名越啓介。2016年11月25日にリリースした写真集『Familia 保見団地』の撮影に伴い、映像でもこの地を取材した。

日本、ブラジル、ペルーの食材が揃う団地内のスーパー、FOXマート。団地内広場で行われた若者のバーベキュー。日系ブラジル人家庭で食したフェイジョン、ビナグレッチ(サルサソース)。ペルー人家族の夜明けまで続く誕生日パーティー。異国情緒溢れる食文化を契機に、日本で暮らす若者たちの生活、家族との営みを目撃した。

名越啓介は、彼らとの生活で出会った喜怒哀楽を、どのように写真に収めたのか? そして、保見団地での日々の暮らしは、他の地域に住む日本人、外国人にとって、どのように映るのだろうか?

以前公開した記事、「写真集『 Familia 保見団地』名越啓介が語るブラジル人、自由、家族、写真、そして人間!」はこちら

名越啓介
1977年奈良県出身。大阪芸術大学卒。『EXCUSE ME』(TOKIMEKIパブリッシング)、『CHICANO』(東京キララ社)『SMOKEY MOUNTAIN』(赤々舎)などの写真集をリリースする写真家。また、今回の取材で訪れた保見団地を舞台に、ノンフィクション作家、藤野眞功とともに写真集『Familia 保見団地』を2016年11月25日にリリース。この写真集で第29回、写真の会賞を受賞。それに伴い2017年7月10日から16日まで、PLACE Mにて写真展が行われる。
また、VICEでは、この写真集を名越啓介のサイン入りならびに、VICEと『Familia 保見団地』のステッカー付きで販売しています。www.vicejpstore.com