酉の市 花園神社 2015
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酉の市 花園神社 2015

毎年掻き集めたい人々。
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先日、出勤前に公共料金と朝パンとホットコーヒーをコンビニにて。確か合計10,800円とか。11,000円払ったら、どっこいお釣りは9,200円。朝のレジラッシュもあり、店員さんお間違えのご様子。「これで何日間も昼飯が浮くなり〜」が頭をよぎったが、「待てよ、待てよ。こういうところを神様は見ているのだ。ここでちゃんとすれば、借金も一気に無くなったりするのだ」と、店員さんに「お間違えですよ」を申告。奥から出てきた店長さんは「本当にありがとうございました!」と、バナナケーキを4つくれた。そしてそれ以来、店員さんの私への接客もすげえ良くなった気がする。もちろん神様からのご褒美がバナナケーキと、この接客だけだとは思わない。これらはオマケ。神様は絶対クリアしてくれる。

そんな「待てよ、待てよ」の心で、毎年酉の市には行っている。熊手をお返しし、次の熊手をお迎えする。もちろん借キングなので、1000円ほどの熊手さんだ。それでも毎年行っているので、神様は絶対ご覧になられていると思う。キングだということも知っている。

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酉の市は、11月中にある十二支の酉の日に行われる。関東を中心とする鷲神社、酉の寺、大鳥神社などの寺社で行われていたが、現在では大阪や名古屋などでも開催されている。元々は、武運の神として祀られていたが、庶民を中心に商売繁昌・開運の神として信仰されてきた。縁起物の熊手は、鷲の爪になぞらえており、この爪で福を掻き集めることが出来る。

酉の市には、毎年掻き集めたい人々が集まる。そして、訪れる人も、迎える人も、みんなザクザク、ガリガリと掻き集め始める。ここで食らうイカ焼きは、ケバブは、鮎焼きは、フランクは、そしてビール、ホッピー、ハイボールは、一味も二味も違うと思う。みんな掻き集めた福をスパイスにしているから。肴にしているから。酉の市では、とにかく福が良く回る。すぐにグデングデンになる。

何年も酉の市に通っているけど、一発逆転はまだ来ない。でも毎年少しずつ、本当に少しずつだけど、借金は減って来ているし、バナナケーキも貰えているんだから、神様はやっぱ見ていると思う。じゃなきゃ、みんなこんな笑顔にはなんないでしょ。

また来年、お返しに参ります。

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