先日の邦人誘拐事件により、日本人の耳目を掻きむしった「イスラム国」なる過激派集団に密着した貴重な映像を、新字幕追加で再公開。PART 5まで続く当シリーズ、今後の世界を占うためにも、今一度、ご視聴ください。

当映像内では、自称「イスラム国」を、「ISIL」もしくは「ダーイッシュ」と表記しています。「ISIL」「ダーイッシュ」にしたところで、どちらにも「イスラム国」の意は含まれますが、敬虔なムスリムと過激派の同一視を避けるべくVICE Japanでは以後、「イスラム国」「イスラム過激派」「イスラム教スンニ派過激組織」といった呼称の使用を控えること、ご了承ください。

全てのムスリムが過激派ではありません。むしろ、ダーイッシュの行動を、ムハンマドの教えに背くもの、として敬虔な国内ムスリムの皆様は恥じています。詭弁を弄させていただきますと、日本人の大半は地下鉄サリン事件を起こした某宗教団体に所属している、もしくは、日本人を見たら赤軍だと思え、と海外でまことしやかに喧伝されたら、全く関係のない皆様、どのような心境になるか想像してみてください。

しかし、いくら国内ムスリムの皆様がダーイッシュを、あれはムスリムではない、といったところで、過激派集団の行いを憂いている日本人が安易に納得出来ないことも承知しています。日本人が犠牲になったのに、そんな譲歩をするのか、と憤られる憂国の志がいることも頷かざるを得ません。しかし、遥か彼方の過激派集団と、「イスラム」という言葉が引き起こす偏見に惑わされ、物理的であれ、精神的であれ、国内で騒擾を引き起こすなど、ごめん蒙りたくあります。

格差、高齢化、原発、云々、と日本も様々な問題を抱えていますので、これ以上問題を増やすべきなのでしょうか。

平和ボケから脱せないわれわれとしては、それを卑下することなく、平和ボケしたまま世界秩序の安定に貢献すべきです。その第一歩として、今後VICE Japanでは、「イスラム」という言葉の真義に迫るべく、日本国内ムスリムの皆様との対話を予定しています。

問題を未然に防ぐも、共存の途を探るも、まず理解することから始まるのでは…