史上最長の冤罪事件となった「袴田事件」を筆頭に、これまで日本で生まれた冤罪事件の被害者への独自取材映像を公開。

「袴田事件」とは、1966年6月静岡で味噌会社の専務一家4人が刺殺され、従業員であった袴田巌氏が強盗殺人・放火などの容疑で逮捕された事件だ。逮捕から47年目の2014年3月、「拘置の続行は堪え難いほど正義に反する」として静岡地裁が死刑執行停止および再審を決定した。再審の決定は死刑廃止の議論や人権保護の観点から国外でも報道され、日本の刑事司法制度の暗部に光を当てたこととなる。

映像のなかで、袴田氏の無実を信じ続けた姉・ひで子氏は逮捕当時と現在の巌氏について述べながら「口をつぐまざるを得なかった現実」を語る。再審を求める会の代表・山崎俊樹氏は、当時を振り返りながら事故現場を見せてくれた。さらにVICEは、日本で初めて死刑囚独房から釈放された免田栄(※1)氏などにも取材を行い、冤罪被害者一人一人の思いへと迫った。

国内の「袴田事件」に関する報道

【朝日新聞】袴田事件特集ページ「冤罪の系譜」
:袴田事件について朝日新聞社がこれまで発表した記事をまとめて掲載している。長期的なスパンで事件を捉えることが出来る。

【NHK】クローズアップ現代『埋もれた証拠 ~“袴田事件”当事者たちの告白~』(2014年4月3日放送)
:「どうしたら冤罪がなくなるのか」当時事件に関わっていた捜査官や検事の証言が、冤罪が作られた経緯を鮮明に伝えている。日本の検事や海外の司法制度にも取材し、今後の取組みについての方向性を示している。

国外の「袴田事件」に関する記事

【アムネスティ・インターナショナル】袴田事件について

【BBC】J”Japan man granted retrial after 46 years on death row”. [27 March 2014].

Text by Kana Inamura