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ダウラ・アルイスラミーヤ(通称イスラム国)が発したパリ同時多発テロ犯行声明

アラビア語とフランス語の犯行声明で同組織は「自爆装備と機関銃を携えたわれわれの戦士たちがパリの各所を攻撃した」と明らかにした。

ダウラ・アルイスラミーヤ(通称イスラム国、IS)は、11月14日土曜日、120名以上が犠牲になったパリ同時多発テロの犯行声明を発した。

アラビア語とフランス語の犯行声明で同組織は「自爆装備と機関銃を携えたわれわれの戦士たちがパリの各所を攻撃した」と明らかにした。

同組織によると、今回の襲撃は、フランスが現在の政策を見直さない限りジハーディストのトップターゲットであり続る、と当事者たちに知らしめるべく実行された、と襲撃の動機にも言及している。

また「爆弾を装備したベルトと銃を携え、パリ中心部を襲撃した8人の兄弟たちは、この日のために特別に選ばれた者である。愚かなフランソワ・オランドが対ドイツ戦を観戦していた『スタッド・ド・フランス』、数百人を超える偶像崇拝者が参加する邪悪なパーティが催されていた『バタクラン』、10、11、18区をわれわれは標的にした」と説明し、次のように「フランスとその追従者は、ダウラ・アルイスラミーヤの最も重要なターゲットであることを覚えておくように」と意志を顕にした。

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「フランスが十字軍を率いる限り、この国から死の臭いは消えないであろう」と今後の攻撃の可能性を仄めかし、「十字軍は、フランス国内でのイスラム教徒との戦い、カリフが統治する地のイスラム教徒に対する空爆を誇りとしているが、そのような思い上がりでは、腐敗したパリの街を救えないだろう。金曜日の攻撃は嵐の始まりであり、警告に過ぎない」と付け加えた。

14日土曜日、早朝、ダウラ・アルイスラミーヤは彼らの戦闘員に対する攻撃をフランスが止めないのなら更なる攻撃を実行する、との脅迫を、撮影日時不明の動画を配信。

同グループが所有するアルハヤト・メディアセンターは、フランスのイスラム教徒に攻撃の実行を依頼した、数名の戦闘員を通じて、脅迫声明を報じた。「われわれに対する攻撃を止めないかぎり、お前たちに平和は訪れない。攻撃に怯え、外出すらままならないだろう」

フランス国内の過激分子を扇動し、ローンウルフ・テロを煽り立てるのも同グループだ。

オランド大統領は今回の攻撃を、ダウラ・アルイスラミーヤが国外で計画し、フランス国内の過激派同志が実行した「戦争行為」と称した。

「市民のみなさん、昨日、パリ市内とスタッド・ド・フランス周辺で起きた事件は戦争行為です」とオランド大統領は発表した。「われわれが直面している現状に、適切な対応をとらなければなりません。これはテロ組織ダウラ・アルイスラミーヤによる、フランス、さらには、自由を尊守する世界中の国々に対する戦争行為であることを、全世界に知らせたい」と強調した。

また、オランド大統領は3日間の国喪を発表。

シリア国営メディアによると、同時多発テロの報せを受けたアサド大統領は、欧米諸国によるシリア内戦への軍事介入が過激派を刺激した、とコメントしているそうだ。