パリ同時多発テロ　タイムラインでみる詳細

フランス、パリで起きた同時多発テロ。市内は戦後最悪の惨禍に巻き込まれた。数カ所での銃撃と爆破により132名が死亡。350余名の負傷者が病院に収容され、うち100名近くが生死の境を彷徨っている。

深い悲しみとショックから抜け出せないパリ市内で、警察は、共犯者が潜伏している可能性を排除できない、として市民に外出を控えるよう呼びかけている。襲撃犯８名全員が金曜日に死亡した。７名はベルトに装着された爆弾物により自爆し、残る１名は警察との銃撃戦の末、射殺された。

現地時間 21:15
パリ北郊にある８万人超収容の競技場「スタッド・ド・フランス（Stade de France）」に爆発音が響き渡った。同競技場ではドイツとフランスの親善試合が行われており、オランド大統領が観戦に訪れていた。

その後、更なる爆発音が響き渡る。

現地時間 21:20
カフェ・バー「ル カリヨン（Le Carillon）」とカンボジア料理店「ルプチカンボジュ（Le Petit Cambodge）」で銃撃。どちらもサン・マルタン運河近くのビシャ通り（Rue Bichat）、パリ10区にある。

襲撃犯は「ルプチカンボジュ」から２−３ブロック離れた、フォンテーヌ・オー・ロワ通り（Rue de la Fontain au Roi)にある人気ピザ店「カーザノストラ（Casa Nostra）」のテラス席に向けて発砲。

現地時間 21:36
シャロンヌ通り（Rue de Charonne）のカフェ「ラ ベルエキップ（La Belle Equipe）」でも銃が乱射された。

現地時間 21:43
ヴォルテール通り（Boulevard Voltaire）に面したカフェ「コントワールヴォルテール（Comptoir Voltaire）」に襲撃犯１名が入店。バックに忍ばせた爆弾で自爆。

現地時間 21:45
襲撃犯は、コンサートホール「ルバタクラン（Le Batacran）」で、米国のバンド「イーグルス・オブ・デスメタル（Eagles of Death Metal）」のライブ中に、銃を乱射。報告によると、襲撃犯は観客に向けて無差別に銃を発砲した。映像はパニック状態で劇場内を逃げ回る観客数十名を捉えており、中には重傷を負った観客の姿も写っている。

現地時間 21:50
「スタッド・ド・フランス」近くのマクドナルド前で襲撃犯１名が自爆。犠牲者はいなかった。

現地時間 22:00
パリ警察が少なくとも死者18名を確認。

現地時間 22:08
この時点で警察当局は、死者26名を確認。「バタクラン」で襲撃犯の籠城を発表。人質は60~100名と予想された。

現地時間 22:15
当局はオランド大統領が競技場から無事脱出したことを確認。同氏は緊急閣僚会議を開いた。

現地時間 23:30
襲撃現場近くの地下鉄駅の大半が閉鎖された。

現地時間 23:49
緊急声明発表でオバマ米大統領は襲撃を非難し、「無辜の市民を恐怖に陥れる、常軌を逸したテロだ」と語気を強めた。

現地時間 23:58 オランド大統領が2005年以来初の非常事態を宣言。フランス軍出動。推定死亡者数は、この時点で42名であった。

現地時間 00:18
当局は「スタッド・ド・フランス」付近で２件の襲撃犯自爆、１件の爆破事件を確認。

現地時間 00:24
人質が捉えられたままの「バタクラン」から銃声が聞こえる。

現地時間 00:44
警察が「バタクラン」に突入。

現地時間 01:00
当局は「バタクラン」を制圧し、少なくとも２人の容疑者を射殺したと発表。後の報告によると、警察が場内に突入した際、犯人のうち、ひと人は身につけていた爆弾で自爆したらしい。

現地時間 01:23 当局は、「バタクラン」で少なくとも100名の人質が殺害されたと発表。

現地時間 07:35
ダウラ・アルイスラミーヤ（通称イスラム国、IS）が犯行声明を発表

現地時間 12:20
襲撃犯の身元を照合したところ、パリ南郊外出身のフランス人も確認された。シリアとエジプトのパスポートが、競技場「スタッド・ド・フランス」場外爆破の後、自爆襲撃犯二名の死体近くから発見される。パリ同時多発テロの関係者と思しき容疑者数名がブリュッセルで逮捕された。