フィリピンではSHABU(シャブ、メタンフェタミン)が深刻な社会問題だ。権力の腐敗、未熟な司法制度、高い失業率、低賃金、あらゆる悪条件が重なり、SHABUの悪影響は広がり続けている。経済的に恵まれない一部のフィリピン国民は、長時間労働による増収を目指し、SHABUを摂取する。SHABU市場の将来性を見出したチャイニーズ・マフィア、シナロア・カルテルを筆頭に、あらゆる麻薬密売組織が脆弱なフィリピン国家体制の盲点を突き、集合離散を繰返しながらSHABUビジネスに勤しんだ成果だ。

当局関係者のインタビューに加え、自らのシマを死守する麻薬密団、密売人、密売組織に抗う一般市民の姿を、SHABUに蹂躙されたマニラ、トンド地区の麻薬密売現場からレポート。

原題:THE SHABU TRAP (2015)