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本映像は、今年3月にキエフで開催されたファッションウィークについて。
今回のショーは、混迷を極めるウクライナで、クリミアのロシア編入(※1)に対する人民投票を目前した動乱の最中行われた。

荒廃した独立広場では火炎瓶がひしめきデモが繰り広げられる一方、高級ショッピング街にはブランド店が立ち並ぶキエフ。皮肉にも、ファッションウィークは元兵器工場で行われた。

独立広場での運動に参加しその様子をショーで表現したデザイナーや、異常な状況を伝えるために革命を表現したファッションで参加した人物もいた。また「戦い」をテーマにデビューを飾った若手デザイナーもいる一方で、ファッションウィークに参加せず、代わりにファッション写真を撮ることで反抗の意志を表示したデザイナーもいる。

ある反体制派の写真家は、元首相ヤヌコビッチ邸にてアートプロジェクトを試み、兵士が監視する中、豪奢な部屋での撮影に成功。「滑稽なナンセンスさを表現したかった」と語る。

開催が危ぶまれる中実現を果した今回のファッションウィークは結果的に、ウクライナの国民性と意志を表す、忘れ難く美しいものとなった。来年のランウェイでは、革命でなく平和が表現されることを願う。

Text by Rieko Matsui
Video Translation by Narumi Iyama