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1991年から、キューバでは経済崩壊が始まった。貧窮した社会では、使用済みの古い部品を別の用途へと再利用する、一見おかしな機械が生み出されるようになった。それらを1994年頃から収集し始めたのが、ハバナ出身のアーティスト・デザイナーであるエルネスト・オロザ(Ernesto Oroza)である。

彼はハバナ各地を旅し、人々と交流を図りながら、ユニークな創作機械コレクションを増やしていった。トレイから作ったアンテナ、軍事用タンクを再利用したモーターなど、機械はどれもアイデアに富んでいる。新商品に囲まれた日本でこの自作機械を見ると、創造性は貧しさによって発展する側面があると思えてくる。何不自由ない生活は、実はクリエイティビティからもっとも遠いのかもしれない。

Text by Yuki Kubota