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7月15日 安保法案反対デモ 国会前にて

2015年7月15日、衆議院の特別委員会で野党の反対を強く押し切り、安全保障関連法案が可決された。その夜、国会周辺の歩道には、法案に反対する大勢の人が座り込み、鈴や太鼓やペットボトルなどを鳴らしていた。いくつもの巨大拡声器から流れる「安部は辞めろ」「民主主義って何だ」という声に呼応して、みんながシュプレヒコールを叫んでいた。

15日、衆議院の特別委員会で野党の反対を強く押し切り、安全保障関連法案が可決された。その夜、国会周辺の歩道には、法案に反対する大勢の人が座り込み、鈴や太鼓やペットボトルなどを鳴らしていた。いくつもの巨大拡声器から流れる「安部は辞めろ」「民主主義って何だ」という声に呼応して、みんながシュプレヒコールを叫んでいた。

正門前に近づくと、演説台の周りを報道陣が取り囲み、デモ参加者を歩道に押し込めようとする警察によって、人が流れなくなった。全く前に進めない。人がごった返す中、隣にいた男性に話しかけた。

「実際に戦争になったときって、僕らのイメージしてるのとは違うと思うんですよ。派遣社員なんですけど、僕の職場とかにもいるんです。自衛隊辞めてきた子とかいっぱい。『勇ましい軍服の男』みたいなのじゃないんですよ。そういうのを想像しながら『戦争反対』って言ってると、足元すくわれる気がします」

他にも、デモに参加している人たちと話してみた。

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(男性、12歳、小学生)

「戦争したくない。だからドラム叩きに来ました。学校の友達はあんまり興味なさそうだけど、これは僕たちの未来に関わることだから、気にならなきゃダメなんじゃないかと思って」「先生が沖縄の人で、いろんなこと話してくれます。政治の話をタブーにしちゃいけないって言ってます」

(左:男性、右:女性、30歳、会社員)

「震災をきっかけに政治に興味が。止めますよ、絶対」

「選挙とかデモ以外だと、何やったらいいんだろ?路上に出ることが一番じゃないかな」

(女性、27歳、会社員、給水所ボランティア)

「ツイッターでボランティアを募集していたので。(他のボランティアの)名前とかは全然知らないですけど。安保が採決されたら、普通に戦争になります、普通に。デモで防げますよ」

(男性、19歳、大学生)

「先月からSEALDsのメンバーになりました。参議院から衆議院に戻っても、まだ60日あるんで、絶対止めようって思って、声が枯れるくらい叫んでます。デモは一番有効な手段だと思います。支持率を下げることが、政権にとっては一番のプレッシャーになると思うので」

(男性、50代)

「私が総理宛てに書いた手紙を、背中に背負っています」

(男性、30歳、会社員、ライブハウスで知り合った友達と共に)

「反対だと思ったからです。戦争とかに向かっていくような流れを感じたので。こうやって集まる人の力って強いと思うので、僕は信じてます」

(男性、49歳、会社員)

「この国が最悪な方向に進んでいるので。ただ、その選択をしてきたのは我々なので。この法案があってもなくても、やるときはやるでしょう。安部じゃなくてもやるし。自分の人生を自分で考えて、決めてこなかった、その結果です。これからそういう社会を作っていかないといけないです。今すぐ急いで行動しないと」

(女性、53歳、自営業)

「法案が通ると、また沖縄が戦場化していく思って。出身が沖縄なのでね。横に基地があるので、常に平和を考えざるを得ないです」

(左/中央/右:22歳、大学生、映像勉強中)

「多様性を政治に持っていかないといけないというテーマで、ドキュメンタリーを作ってるんです」「政治に関心はあんまりないです」「彼女はいません。紹介してください」

(左:男性、68歳/右:男性、67歳)

「頭来てね。今日行かないと悔いが残ると思って、仕事サボって遠い水戸から出掛けてきたの。政権を握ってる政党が憲法を破れるってことは、どの政党が政権に就いても、憲法を破れるってことだから。それを自民党が実証しちゃうっていうのは、恐ろしいことなんだよ。でもまだまだ危機感のない日本人が多い。それが一番恐ろしい。」