1970年代に國士舘生により設立された暴走族集団「スペクター」。町田を発祥とし、浅草、新宿中井、南千住、金町、練馬、相模、三鷹、東長崎、中野、浦和、長津田、八王子、市川、松戸、習志野、山梨、愛媛、仙台、茨城、栃木などに支部を置きながら、更に暖簾分けにより各地に構成員を増やし、単独の暴走族集団としては日本最大の規模を誇っていた。羽月カズヒロ氏は(1989年当時)習志野スペクターの21代目総会長。ヘッドライトの光で道路が埋め尽くされるほどの大集会、チームの統制力の証であり不良少年達の魂の具現化である特攻服への想い、そして死者も出た激しい暴走族同士の抗争…。当時を振り返りながら、たった一人になってしまった現在の習志野スペクターや、今も走り続ける鎌ヶ谷南無場阿腕、キラー連合ニーナモーナの大竹隆一氏と五十嵐保哲氏、そしてスペクター伝説のリーダーである加々美恵三氏の元を訪ね、熱く濃く興奮しまくった時間、そしてこれからの「夢」についても語る。

「暴走族がいなくなったのは、日本という国が完成されたからではないでしょうか。政府がだらしなかったり、変動の時期にある国では必ずアウトローが弱者の先頭に立つのに、今の日本はアウトローが活躍できない隙を許さない国になったということではないでしょうか」

原題:THE SETTING SUN : THE HISTORY AND PRESENT OF BOSOZOKU

「LIVING ON THE EDGE」
エクストリームな世界で生きる人々にスポットを当て、歩んで来た道、そしてこれからの道に密着するシリーズ。