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Photo By Monika Mogi

2017年1月26日(木)にフリーマガジン、EXTRA VICEをリリースします。このブックでは〈The best of adidas〉と称されるEQTをクローズアップ。

そして巻頭特集では、iMac、マラソンにおけるアフリカ勢、渋谷、90年代生まれのゆとり世代、バーチャーファイター2、ポケベル、AIBO、WU-TAN CLAN、ベルリンの壁の崩壊、『ジェネレーションX』、レインボーブリッジなど。90年代に起こり、生まれ、今も必要不可欠なあれやこれやを紹介。EQTが生まれた1991年当時の時代背景を紹介します。

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Photo By Yoshinori Mizutani

アディダスは技術開発の積み重ねにより、新たな機能を持ったシューズを生み出し、人間の身体能力を可能な限り引き出してきたブランド。1949年の創業当時から、常にアスリートのために、惜しみなく技術革新を繰り返し続け、創業以来スポーツシーンで数々の革命を起こしてきた。

80年代は、あらゆるスポーツの基礎となるランニングのシューズで、技術革新が進む。特にソールシステムのクッショニング機能に対して、多くの技術が生まれる。例えば、V.S.A.システム。3本の硬度の異なるロッドを組み合わせることで、ソールの硬さを自在に変化させられるもの。また、ミッドソールのヒール中央に搭載されたネジを回すことで、4段階の硬度を調整できる、APSシステムを開発する。また、マイクロコンピューターが搭載されたシューズとして、ボストンのコンピューター歴史博物館にも展示されるマイクロペーサーを1984年にリリース。走行距離や消費カロリーが計算できるデジタル機能が、シューズに搭載されている。

80年代後半、現代のアディダスを構築するテクノロジーが開発される。1988年、スイスのチューリッヒ工科大学とともにトルションシステムを開発。このアウトソールの機能は足のねじれを軽減させ、走行時の安定性を高めるものとして、現代のシューズにも採用されている。また、1991年にリリースされ、〈The best of adidas〉と言われたEQTでは、このシリーズのために、シューズに刻まれたスリーストライプスからインスパイアされた新たなロゴが用いられた。今ではパフォーマンスロゴとして全社のロゴに採用されている。今日のアディダスのイメージは、この時代に構築されたといっても過言ではない。

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EQT RACING 91

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EQT SUPPORT 93の設計図

〈The best of adidas〉と言われたEQTが生まれたのは1991年。ベルリンの壁が崩壊した直後のドイツでは、地理的なボーダーが薄れていく時代背景のなかで登場する。世界中のカルチャーがタイムレスに伝達され、ミックスされていき、ミクスチャーという概念が、衣食住、音楽、ライフスタイルにおいて浸透していく。そんな混沌の中で、本当に良いものが求められる時代、アディダスは自身が築き上げてきたアイデンティティーと向き合うことを選択する。〈The best of adidas〉という位置づけのもと、各スポーツカテゴリーの最高の機能のみを集めたシリーズ、EQTを開発する。

ロゴには、このシリーズのみに使用されたエキップメントロゴを新たに製作。数々の名作ロゴを生み出したピーター・ムーアによってデザインされたこのロゴは、のちに、各スポーツカテゴリーに用いられるパフォーマンスロゴとして、そして現在では会社そのもののカンパニーロゴとして継承されている。

EQTは、当初ランニング、バスケットボール、テニス、アウトドアの4つのカテゴリーで展開。各スポーツにおいて最高の機能を持ったシューズとしてリリースされた。EQTの名は、トレンドや最先端技術を追うのではなく、今考えうるベストなものを求めるその姿勢から、エキップメント(装備)に由来する。アディダスの長い歴史のなかで、アスリートのために追求してきた技術力を結集し、無駄なものを削ぎ落とした象徴的モデル、それがEQTシリーズだ。

そして、このEQTシリーズが新たに生まれ変わる。EQTの開発背景、新たなEQTシリーズを垣間見ることができるブランドムービー〈Only the Essentials〉をチェックして、90年代とともにEQTの歴史を振り返ろう。

adidas ONLINE SHOP
http://shop.adidas.jp/originals/eqt/index.cgi