Who Are You?:坂口太郎さん(35歳)
画家

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Who Are You?:坂口太郎さん(35歳) 画家

「自分は結構サボる性格なので、27、28歳のときに実家で2年くらいニートみたいなことをしたりして。漠然とアートみたいなことをしたいなとは思っていたんですけど、去年…34歳になって、まわりの友達とか、みんな結婚したりして」

コンビニで350mlビール4缶と、350ml本搾り2缶を買いました。レジでピッした店員さんは、縦にビールを2缶重ね、本搾りも2缶重ね、最終的にはカウンター上に、ビールタワー2棟と本搾りタワー1棟が建ちました。もう1缶ずつ買ったら、もっと高いタワーになっていたのかしら。武蔵小杉みたいでした。

日々の生活の中で、私たちはたくさんの人たちとすれ違います。でもそんなすれ違った人たちの人生や生活を知る術なんて到底ありません。でも私も、あなたも、すれ違った人たちも、毎日を毎日過ごしています。これまでの毎日、そしてこれからの毎日。なにがあったのかな。なにが起るのかな。なにをしようとしているのかな。…気になりません?そんなすれ違った人たちにお話を聞いて参ります。

坂口太郎(さかぐち たろう)さん(35歳): 画家

世田谷代田に住んでらっしゃるんですね。

はい、そうです。

現在は派遣社員をやりつつ、絵を描かれているということですが。

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はい。もともと落書きが好きで、20代のときにデザインに興味があって、専門学校とかに行って。

はい。

そのあと、紙系の仕事をしていたんですけど。

紙系?

はい。パンフレットとかのデザインです。でも自分は結構サボる性格なので、27、28歳のときに実家で2年くらいニートみたいなことをしたりして。漠然とアートみたいなことをしたいなとは思っていたんですけど、去年…34歳になって、まわりの友達とか、みんな結婚したりして。そういうのを見て、そろそろ色々決めなくちゃいけないんだなって。恥ずかしいんですけど、それで絵を描き始めました。

作品を見ることはできますか?

はい。Instagramに…出しています。

見せてください!

こんな感じです。毎日2枚くらい上げています。

すみません。私は絵とかアートとか全くわからないんです。

ごめんなさい。僕もわかってないです。

謝らないでくださいー! こちらこそすいません!

すみません。

でも、たくさんアップされていますね!

はい。サボり癖があるので、SNSを通して誰かに見てもらえないと何もやらないというか。リアクションが欲しいんです。

そんなにサボり君なんですか?

はい。すぐサボります。

これらの絵に坂口さんの中で何かテーマとかはあるんですか?

そのときの感情みたいなものです。いうのもすごく恥ずかしいんですけど。

どうやって描いてるんですか?

マジックとアクリル絵の具で描いています。油絵とか本格的なものは使っておりません。

「いいね!」がいっぱい付いてますね! うちも毎日お昼ご飯をアップしているんですが、負けていますよ。

いえ、そんなことありません。タグを限界まで付けているからです。

いつも何時くらいから描き始めるんですか?

調子に乗っているいい方ですけど、気が向いたときにやります。

全然、調子に乗ってないですよ(笑)。自分のお部屋で?

はい。

でも失敗作とかもあるんですか? クシャクシャになった紙が散らばっていたり。

それはありません。保留することはあるんですけど、自分の中で良いと思えるまでやるようにしていますので。なんか、さっきから偉そうですいません。

ですから全然、偉そうじゃないですよ(笑)。

すいません。

坂口さん、ご出身はどちらですか?

所沢…じゃない、小平です。

小平のどこですか?

すいません。わかりません。

忘れちゃいましたか?

どういうことですか? 病院名ということですか?

病院名でもいいんですけど(笑)。

地名ということですか? わからないです。

覚えてらっしゃらない?

はい。

では小平で育ったわけではないんですね。

1歳くらいまで小平にいたんですけど、その後は親の仕事でロンドンに行きました。

えっ?

えっ?

あ、すいません。さっき一瞬、所沢っておっしゃったので、小平の次は所沢かと勝手に思ってました。ロンドンなんですね!

はい、すいません(笑)。小学校入学前くらいに日本に戻って来たんです。

そこから所沢ですか?

そうです。よくわかりましたね。

所沢っておっしゃったから(笑)。

その後は、埼玉県の鶴ヶ島とか、東武東上線を行ったり来たりしていました。

小学生のときは何をしてましたか?

ロンドンの頃ですか?

あ、そうですね。ではロンドンの頃からお願いします。

小学校が4歳くらいから始まるので、そこの食堂みたいなところで、ビーンズみたいなものを食べていた記憶があります。

豆は美味しかったですか?

覚えてないですね。

あとは何かありますか?

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まったく覚えてないです。

わかりました! で、日本に戻って来て、あらためて小学1年生になるんですね?

そうです。

何をして遊んでましたか?

スラムダンクが流行っていたので、バスケをしてました。今でも付き合いがある友達はバスケ部の友達だけです。

バスケ部の友達だけですか(笑)。

あ、バスケは中学校から始めたんですけど。

はい(笑)。じゃ、あらためて小学生のときは?

小学5年くらいときに、先生と一緒に木で龍をつくった記憶がありますね。

先生と生徒何人かでつくったんですか?

僕ひとりでした。

何先生ですか?

森田先生です。

龍はどれくらいの大きさなんですか?

5、60センチくらいですかね。

なんで龍をつくったんでしょうかねぇ。

鶴ヶ島に雷電池というところがあって、龍がどうのこうのっていう言い伝えがあるんです。それに関する工作だったと思うんですけど。

池に木彫りの龍を放つんですか?

いいえ。作品としてつくっただけですね。今、この話が出てきたのは、面白かった記憶として残っているからだと思います(笑)。

坂口さん、最高ですね(笑)! 龍が一番面白かったんですね!

そうですね。あとはあんまり記憶にないですね。すいません。

好きな女の子も覚えていませんか?

いなかったです。本当にビビりで、上手く話せませんでした。高校の頃までそうでした。

好きなアイドルとかも?

小学校のときはいなかったですね。中学のときはいましたけど。

ぜひ教えてください!

そうですね。アイドルではなくて、エロ系になってしまうんですが、城麻美です。「ギルガメッシュないと」とかに出ていたと思うんですけど。

いきなり来ましたね(笑)。懐かしいなァ。でもどうやってギルガメ観てたんですか? 土曜日の深夜でしょう? お父さん、お母さんいらっしゃいますよね?

テレビは自分の部屋にあったので。

羨ましい中学生ですね!

そうですね。中学校の修学旅行のときも、どうしても観たくて、みんなで起きてました。

楽しそうですね! でも今のところ、中学時代の情報がバスケとギルガメしかないんですけど、他に何かないですか?

ひどいですね。すいません。どうしてもエロいことが思い浮かんじゃうんです。

じゃ、それはそれで楽しいのでお願いします。

友達と自転車でエロ本を買いに行ったりしてましたね。

それは何時くらいに買いに行くんですか?

土曜日の昼間とかです(笑)。13、4歳にも、売ってくれる良い本屋があったんです。

どんなエロ本を買っていましたか?

僕は漫画が好きでした。エロ漫画が好きでした。でもエロ本も買ってましたね。

エロ漫画もエロ本だと思いますけど(笑)。お好きだったんですね。

そうですね。パッと浮かんだだけなので、好きだったとかの意識はないんですけど、そういうことはよくしていましたね。

お部屋のどこにエロ本は隠してたんですか?

ドラムバッグの中です。

ドラムバッグ(笑)。

はい。でも、親からしたら、ベッドの下にバッグがあるのはおかしいですよね。やはり恥ずかしいです(笑)。

小学校時代、木彫りの龍をつくったとおっしゃっていましたが、中学校時代もつくったり、現在に通じる絵とかお好きだったんですか?

いえ、落書きするのが好きなくらいでした。

どこに落書きをしてたんですか?

授業がつまらなすぎて、ノートとか教科書に。

何を描いていたんですか?

例えばアディダスのロゴとかですね。

アハハ!!

「絵が上手くて、絵を描くのが好きな人」と「下手だけど、絵を描くのが好きな人」がいると思うんですけど、僕は完全に後者なんです。それに子供の頃からブランドとかが好きで、親に3000円のTシャツを買うのをお願いしたり。ChampionのTシャツなんですけど。そういうのが好きで、小学校のときにはumbroのロゴを、上履きにマジックで書いてました。

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めちゃくちゃカッコイイじゃないですか!

僕の真似をしてるサッカー部とかもいて「真似された!」と思いました。副校長に見つかって、すごい怒られたんですけど(笑)。

ムーヴメントをつくったんですね。高校時代も鶴ヶ島ですか?

いえ、高校からは埼玉県の東松山市です。

普通高校に入学されたんですか?

はい。普通の公立高校です。

部活とかはやっていましたか?

最初はバスケ部に入ってたんですけど、ちょっと不良っぽくて、1年くらいで辞めました。

ヤンキーっぽい?

そうですね。絡んで来るんですよ。最初は対応してたんですけど、対応出来なくなってきて。

どんな風に対応できなくなったんですか?

急に自転車の後ろに乗って来たりするんですよ。いじめられっ子というわけでもないんですけど。全員にそんな感じで。

面倒臭いですね(笑)。

東松山ってそういう場所なんですよ。

ヤンキーは金髪とかリーゼントとか、そういう感じですか?

リーゼントも金髪もいませんでしたね。メッシュを入れたり、ロカビリーとか。

え? ロカビリー(笑)? リーゼントじゃないですか!

はい。学校の真ん中で踊ってました。

ツイストしてるんですか?

はい。

音楽は流れているんですか?

手拍子でしたね。

ヤバいですね(笑)。じゃ、坂口さんはバスケも辞め、ロカビリーもやらずに、何をしていたんですか?

高2くらいでバイクの免許を取ったんです。親もバイクとかには反対で、僕もあまり興味はなかったんですが、ある日いきなり、友達とそいつのお父さんに、「これから鴻巣免許センターに行くぞ」っていわれて。

急にですか(笑)? お前も取れよみたいな?

はい。教室でヘッドホンを着けさせられて、洗脳みたいなのを受けて(笑)。ほとんど勉強をしなかったんですけど、原付免許が取れました。

バイクは買ったんですか?

はい。2、3万の怪しいバイクを個人売買で買いました。

興味はなかったのに、乗ってみたらハマっちゃったんですか?

はい。今も大型バイクに乗っています。

教習所に連れてってくれた親子には感謝ですね。

まぁ、そうですね。そのお父さんがいなかったら、ビビりなのでバイクなんか乗っていなかったと思います。

じゃ、高校時代はバイクに乗ってエロ本を買いに行ったと。

エロ本もたまには買ってましたけど、バイクに夢中でした。走り屋っていたじゃないですか? どちらかといえばあれに近いような。ヤンキーとか不良とかいろいろ系統はあると思うんですけど、走り屋っぽい感じでしたね。

どの辺を走ってたんですか?

秩父の山の方です。

何時くらいに? 夜中に走っているイメージがあるんですけど。

リーダーが思いついたときですね。夜中もありましたけど。

ものすごい速さで走るんですか?

はい。カーブで事故ったりとか、ガードレールに挟まって出られなくなったとか、よく聞いてました。ただ僕はビビリなので、付いていけなかったです。

その走り屋チームの名前とかはないんですか?

ああ…ありましたね(笑)。

是非、お伺いしたいです。

恥ずかしいんですけど、〈シスター〉っていう名前で。

〈sister〉ですか?

いえ漢字です。〈神速達〉です。

かっこいい。

超意味わからないですよね。

お揃いのジャンパーをつくったりとかは?

ステッカーはつくりましたね。皆、そこまで本気じゃないんですよ。ガチガチじゃないというか。

神速達のメンバーなら、モテたんじゃないですか?

全然。まだ女の子と話せなかったですし。

神速達のメンバーに女の子はいなかったんですか?

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いないですね。

神速達のメンバーたちにも彼女はいなかったんですか?

全然いないですね。硬派ぶってましたから。

神速達のメンバーは何人いたんですか?

一番多いときは10人くらいだった気がします。

神速達は、暴走族ではないんですよね?

違います。でも端から見たら、悪い印象だったと思います。

やっぱりヘルメットとかは被らないんですか?

いえ、フルフェイスを被ってました。ですから不良の人からは絡まれないんですよね。

どういうことですか?

半帽を被ってる人が絡まれるんです。絡まれないためにフルフェイス被るんです。それで50ccに乗る。

ああ、ちゃんと棲み分けが出来てるんですね。

なんかそんな感じでした。

ご両親は、神速達の活動について何かいってませんでしたか?

お父さん、お母さんからフルフェイスを買ってもらいましたので。

よかったですね(笑)。でも高校も卒業になりますよね。同時に神速達も卒業になるんですか?

そうですね。就職とか、進学とかで、自然消滅しました。

寂しいですね。で、坂口さんは高校卒業後どうされたんですか?

高校卒業前くらいに「relax」っていう雑誌にすごく影響されたんです。

おおー。

嘘みたいに影響されまして、それで文化服装学院のシューズデザイン科を受けたんですが、落ちました。

はい。

1年間フリーター生活を送って、翌年に今度はモード学園を受けて、受かったんですけど、半年くらいで辞めちゃって。

これまたどうして?

難しい課題をやっている時期に、成人式がありまして。飲み会で友達と一緒にいたら「俺はつくるのは無理だな」と思って。成人式の翌日に親に謝って辞めました。

んん? これが噂のサボり君ですか? 今イチよくわからないんですけど、皆の顔を見てたら辞めたくなっちゃったんですか? 皆、楽しそうにしてたから?

あまりそういう、感情はなかったつもりなんですけど。

なんとなく成人式がポイントになったんですかね。

そうですね。それに服を立体的につくるのが難しいと感じて。平面ものがいいんじゃないかな、と。それで今度は日本デザイン専門学校のグラフィックデザイン学科に入ったんです。

あー、それで今に繋がるんですね。で、この頃は21、22歳くらい?

はい。

女の子関係はいかがでしたか?

高校時代にバイトしていたファミレスの子と付き合いました。2個下かタメだったと思うんですけど。

いつも記憶が定かではありませんね(笑)。その子とあんなこと、こんなことを?

はい。実家にその子と住んでいました。

え? 坂口さんの家に住んでいたんですか? お父さん、お母さんはなんて?

「変なことしないで」っていわれてました。なんか彼女は光熱費とか払いたくないからとかって。

居着いちゃったんですか?

はい。近所に住んでいたんですけど、1ヶ月とか2ヶ月とかいました。

「変なことしないで」って、いわれているのに変なことしてたんですか?

あんまりできなかったですね。実家ですから。

そこはちゃんとしてますね。さすが神速達! 硬派! 専門学校に可愛い子はいなかったんですか?

いました。ゴイステとかB-DASHが好きらしくて、自分もよく熊谷のVOGUEにライブを観に行っていたので、意を決して、横山健のライブに誘ったんですけど断られて。それくらいです。

専門学校卒業後はどうされたんですか? デザイン会社に就職とか?

いえ、最初は坂戸にある古着屋さんで働いてたんですけど、閉店になってしまったので、仕事がなくなりました。

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あらー。不安になりませんでしたか?

そうですね…どうしたんだっけな(笑)? よく覚えてないんですけど。

お得意ですね(笑)。

あ、三宿でひとり暮らしを始めました。

あらーお洒落。relaxぽい。

都内のキンコーズで働き始めまして、その契約があったので、家を借りれたんだと思うんですけど。

でもキンコーズも辞めて?

キンコーズも辞めました。

その辺りから本格的にサボり君って感じですか?

そうですね。その後、西日暮里の小さい広告代理店で3年くらい働いたのですが、面倒臭くなっちゃって、実家に帰りました。そこから2年くらいニートみたいな感じでしたね。

どんなニート期間だったんですか? 完全に引き籠りみたいな感じですか?

広告代理店で働いていたときのお金で自転車を買いました。とにかく自転車に乗っていました。

今度はバイクじゃなくて、自転車?

はい。

遠出とかしていたんですか?

近所にサイクリングロードがあったんで、東松山から和光まで行って帰ってくるみたいな。

もっと本格的なヤツかと思いました(笑)。ご両親はなんて?

もちろん怒られていましたけど、アルバイトの面接はよくしてました。1年半、毎週3、4本面接をしていました。

んん? 面接だけですか?

はい。

受かるところもありますよね?

もちろんあります。

それでいかない。

はい。

断るという作業を続けていたんですか?

はい。すいません、頭がおかしかったんですよね。実家なので、そんなことが出来たと思うんですけど。

バイクには乗っていなかったんですか?

乗ってました。バイトの面接に行くときに。

完璧なサボり君ですね(笑)!! ではどのようにして、その状況を脱したんですか?

友達に「坂口、本当にヤバいぞ」といわれたんです。

それは何歳くらいのときですか?

27か28のとき…ちょっと覚えてないですけど…

はい(笑)。

それくらいのときに、「先に家を借りちゃえ!」といわれて。そうすれば、働かざるをえないと。それで出てきて、今もそこに住んでいます。

どうやって家賃を稼いだのですか?

平和島の方で、週払いの派遣を始めました。

2年ぶりのお仕事はどうでしたか? 「ゴハンが美味い!」とか、「体を動かすと気持ちいい!」とか?

ツラかったですね。

ハイ。お仕事はツライですよね(笑)。で、いよいよ絵の世界に突入ですね。急に思い立ったんですか? 「そういえば俺、アディダスのロゴを描いてたよなぁ」みたいな。

デザインの学校を出ていたので、クリエイティブなことはすべてパソコンで出来るだろうってずっと思っていたんです。でも、そうでもないなと30歳くらいのときに思いまして。

出来ないというのは技術的なことですか?

偉そうなんですけど、Photoshopとか、ピクセルの限界とか、Illustratorのベジェ曲線の限界を感じたんです。絵の具だったら、もっとその先へいけると思ったんです。

それで描いてみようって思ったんですか?

そうですね。

どういうものを描くのか? そんなイメージはあったんですか?

始めたときにいろいろ調べたんです。サイ・トゥオンブリーという画家がいるんですけど、シャーって描くだけみたいな人なんです。純粋に格好良いっていう思いもあるんですけど、不純な思いもありまして。この人の絵は非常に高いんです。こういうシャーって描く系の絵で、一番高いんです。その理由はなんなんだろう? って考えて。

そしたら?

アートだから高いという結論が出ました。

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はい。

じゃあ、アートってなんだろう? と考えたのですが、これもわかりませんでした。わからないということは僕でも出来るんじゃないのかな? と思って。

すごくピュアなお気持ちですね!

いえ、自分の中では不純な気がしますけど(笑)。値段が高いというのも興味の大きなウェイトを占めていますので。

いやいや大事ですよ! じゃあ、売ってくださいとはいわれたことはありますか?

去年、外国の方にいわれました。

おおー、スゲエ! おいくら? おいくら?

コンテストに出すから売れません、といってしまいました。

カッケー!

というか、売りたかったんですけど、売り方がわからなかったんです。

コンテストに出されるんですか?

いや、それもついつい口走ってしまったことで。正直、コンテストに出したとしても、出品料が結構掛かりますし、やっぱりどうしていいのかよくわからないんです。

じゃあ、今回、このコーナーを見て「作品を売って欲しい」みたいな連絡が来たらどうします?

もちろん、進めたいです。それに、「絵を描いてる人がどんな人なのか?」というのが僕の中では重要なんです。ストーリーが関係あると思うんです。サイ・トゥオンブリーが、チョン! って書いただけでも理由があるんだろうなってところとか。

神速達のストーリーは大事ですものね!

それらを知ってもらって、絵を見ていただけたらと考えています。

ご両親には、現在の活動について話していますか?

本格的に活動していきたいとかはいっていません。

でも坂口さんはもうサボり君ではないと。

はい。活動していきます。

絵で稼いでいくと!!

そうですね。自分でそんなこと思うのが怖いんですけど。やはりそうなりたいです。

ご応募いただいたときには、〈職業:派遣社員〉と書かれていましたが、もう〈画家〉ですよね!

ああ、画家ですか。いいですね。シンプルで。ありがとうございます。

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