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石炭に呪われたナバホ・ネイションで繰り広げられる闘い

アリゾナ、ニューメキシコ、ユタ、三州にまたがるアメリカ先住民族保留地「ナバホ・ネイション」は、潤沢な資源がもたらす問題に悩まされている。なかでも石炭は、アメリカ南西部に電力を供給する発電所の動力源となり、関連産業はナバホに雇用を生み出したが、石炭の採掘と燃焼は、環境破壊、健康被害、先住民の強制退去、様々な弊害を保留地にもたらした。

アリゾナ、ニューメキシコ、ユタ、三州にまたがるアメリカ先住民族保留地「ナバホ・ネイション」は、潤沢な資源がもたらす問題に悩まされている。なかでも石炭は、アメリカ南西部に電力を供給する発電所の動力源となり、関連産業はナバホに雇用を生み出したが、石炭の採掘と燃焼は、環境破壊、健康被害、先住民の強制退去、様々な弊害を保留地にもたらした。

1864年、リンカーン大統領による強制移住「ロング・ウォーク・オブ・ナバホ」では8,500余人が自らの土地を追われたが、豊富な資源が原因で、それを上回る12,000人以上ものナバホが保留地からの強制退去を余儀なくされているが、退去を拒否するナバホは、あらゆる権威と、自らの威信をかけて闘っている。

ナバホは本来の生活を取り戻せるのか。石炭に呪われた先住民たちの現状やいかに。2015年初頭のナバホ・ネイションからレポート。

原題:CURSED BY COAL: MINING THE NAVAJO NATION (2015)