フィル・ティペット(Phil Tippett)は、アメリカ・イリノイ州出身のコマ撮りアニメーター、SFXアーティスト、そして映画監督。初仕事は、スター・ウォーズ・シリーズの一作目である『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)。チャルマンの酒場に集うエイリアンたちのマスクを制作し、更に中に入って演技をしていたのも彼。かの有名なモンスター・チェスの場面も担当した。その後、タンタン、スノーウォーカー、ジャバ・ザ・ハット、ランコアなども生み出し、スター・ウォーズ・シリーズにおいて、欠かせない制作スタッフとなった。

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)、そしてスティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1991)で、二度のアカデミー賞・特殊視覚効果賞を受賞。『ロボコップ』シリーズや『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)も手がけ、『スターシップ・トゥルーパーズ2』(2004)では長編監督デビュー。また、静止しているミニチュアを撮影する「ストップ・モーション」に対し、動いているミニチュアを撮影する新しい手法「ゴー・モーション」を開発したのもフィル・ティペットだ。

怪獣や恐竜の虜だったキッズは、なぜ映像の世界に飛び込んだのか。まだ技術が乏しかった時代に、どのようにしてスター・ウォーズ、そしてジュラシック・パークの制作は進められたのか。さらにコンピュータ・グラフィックが到来してからの挫折、近年クラウドファンディングで取り組んでいる短編シリーズ『MAD GOD』についても語る。

原題:Profiles: My Life in Monsters (2015)

フィル・ティペットの主な作品

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
(Star Wars: Episode IV – A New Hope, 1977 )

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
(Star Wars: Episode V – The Empire Strikes Back, 1980 )

ドラゴンスレイヤー』(Dragonslayer, 1981 )

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
(Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi, 1983 )

ロボコップ』(Robocop, 1987 )

ロボコップ2』(Robocop 2, 1990 )

ジュラシック・パーク』(Jurassic Park, 1993 )

ロボコップ3』(RoboCop 3, 1993

ドラゴンハート』(Dragonheart, 1996 )

スターシップ・トゥルーパーズ』 (Starship Troopers, 1997 )

ヴァイラス』(Virus, 1999 )

スターシップ・トゥルーパーズ2
(Starship Troopers 2: Hero of the Federation, 2003

スパイダーウィックの謎』(The Spiderwick Chronicles, 2008 )

ニュームーン/トワイライト・サーガ
(The Twilight Saga: New Moon, 2009 )

Life in Monsters_scene6

Life in Monsters_scene4

Life in Monsters_scene8

Life in Monsters_scene7

Life in Monsters_scene5

Life in Monsters_scene1