カリ・カルテル
アフリカとヨーロッパを繋ぐコカイン・ロード
ヨーロッパで消費されるコカインの大半は、飛行機でロンドン、マドリッドに到着する。ベネスエラで出会った密売人によると、カラカス発のルフトハンザ航空機には毎便、最大で100人ものコーク・ミュールが搭乗しているらしい。
コカインを見切り「金」に群がるコロンビアの外道たち
2000年以降、ゴールドラッシュはコロンビア各地を席巻し、ゲリラ組織、民兵組織を率いる麻薬密売組織は、麻薬取引の損失を埋め合わせるべく、金取引に活路を見出した。金は、国内各地で新たなコカインとなった。
南アフリカで蔓延する代替コカイン「キャット」
キャットの製造法はとてもシンプルだ。原料は、一般的な風邪薬に含まれているエフェドリン、 塗料溶剤としてホームセンターで販売されているアセトン、硫酸。製造に必要な装置は、ストレーナー(ろ過器)、電子レンジ、もしくはヘアドライヤーと冷凍庫があればよい。
不可解なテーマパークになった麻薬王の邸宅
1978年、エスコバルはメデジン郊外に広大な土地を購入し、複合施設アシェンダ・ナポレス(Hacienda Nápoles)の建設に着工した。巨万の富を得た世界有数の密売人は、邸宅だけでなく、野生動物をも手懐けた。彼の死後、この土地は10年ほど放置され荒れ果てた。地元の住民は、パブロが遺した金や麻薬を探そうと屋敷を荒らし、カバは野生に帰った。
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