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『HIP-HOP REVOLUTION』HIP-HOP創成期を撮らえた三人のフォトグラファーによる貴重な写真

ニューヨーク市立博物館で開催されている、古き良きHIP-HOPを偲ぶエキシビジョン『HIP-HOP REVOLUTION: Photographs by Janette Beckman, Joe Conzo, and Martha Cooper』には、三人の写真家による、HIP-HOP創成期から成長期の輝かしい瞬間を、当時の雰囲気とともに撮らえた貴重な写真が展示されている。
Joe Conzo, "Almighty KG of the Cold Crush Brothers at Harlem World," 1981. Courtesy of the photographer

金チェーン、巨大なイヤリング、紐を外したスニーカー。

ニューヨーク市立博物館で開催されている、古き良きHIP-HOPを偲ぶエキシビジョン『HIP-HOP REVOLUTION: Photographs by Janette Beckman, Joe Conzo, and Martha Cooper』には、三人の写真家による、HIP-HOP創成期から成長期の輝かしい瞬間を、当時の雰囲気とともに撮らえた貴重な写真が展示されている。

「ニューヨークの長い歴史の中でも、人口の多さと多様性から生まれた創造性は、世界中に計り知れない影響を与えています」とニューヨーク市立博物館のディレクター、スーザン・ヘンショウ・ジョーンズ、ロネイ・メンシェルは語った。「ニューヨークで産声をあげ世界中に広まったHIP-HOPは、この街に潜む驚くべき創造性の一例でしょう。ダイナミックで影響力絶大なHIP-HOPというカルチャーの創成期を、三人の素晴らしい写真家の力強い写真で追体験できるのです」

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『HIP-HOP REVOLUTION』では、1977年から’90年にかけて撮影された100点を超える写真が展示され、その中には、アフリカ・バンバータ、クイーン・ラティファ、RUN DMC、幼いバスタ・ライムス、といった錚々たる面子も登場する。彼らを撮影したカメラマンは、HIP HOP創成期からシャッターを押し続けているジョー・コンゾ、グラフィティを撮らせたら右にでる者のいないフォト・ジャーナリストのマーサ・クーパー、音を写真にしてしまう稀代の写真家であり、HIP-HOPのパブリック・イメージを形成した、といっても過言ではない、ジャネット・ベックマン。

「私たちは彼らの写真から、生き方の根拠、とでもいうべき何かを見出せます」は『HIP-HOP REVOLUTION』のプロデューサー、ショーン・コーコランは語り「三人の写真は、ストリートから生まれたカルチャーの成長を伝えると同時に、そのカルチャーをオーディエンスに広げる役割も担いました」と続けた。「これこそ、ニューヨーク・ストーリーです」

Rakim and Eric B NYC 1987

エキシビジョンでは、新聞の切り抜き、視聴、書籍、フライヤー、そのた同時代のHIP-HOPにかんする記事、HIP-HOPに関するレクチャーなど、様々な催しが用意されている。

ニューヨークを訪れる機会があれば、是非、足を運んでみてはいかがでしょう。

HIP-HOP REVOLUTION: Photographs by Janette Beckman, Joe Conzo, and Martha Cooper
2015年4月1日 – 2015年9月13日
ニューヨーク市立美術館