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eスポーツ② オンラインゲーム依存症の実態

高橋名人から30年。ゲーム界は進歩して、進化して、とんでもないことになっている。もはやゲームではなくスポーツ。「eスポーツ」だ。たくさんの観衆に囲まれた巨大なスタジアムにて試合を行ない、その賞金総額は数億円。凄まじい重圧の中で闘い続ける選手を中心に、eスポーツの世界を探る。シリーズ第二回。

その昔、ファミコンブームのときもゲーム対決はあった。東京12チャンネル(現テレビ東京)系列では、江戸家小猫師匠司会による『Theゲームパワー』『ゲーム王国』、そして志賀ちゃん司会による『ファミっ子大作戦』『ファミっ子大集合』とかとか。子供たちは目の色を変えてBダッシュしまくった。そして大人も然り。1986年に公開された映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』は、二代巨頭がガチンコするという大名作。「力の高橋」は、指でスイカを割り、指でバイクを止める特訓を。「技の毛利」は、お豆の箸掴みから、ビルの屋上でトランプタワーを組立てて精神を統一。そして遂に迎えた二人の対決は、最終第五ラウンドまで持ち越されたのであった。

「力の高橋」と「技の毛利」が、一体いくら稼いだかは知らないが、あれから30年。ゲーム界は進歩して、進化して、とんでもないことになっている。もはやゲームではなくスポーツ。「eスポーツ」だ。選手たちは、エージェントとコーチに守られ、専門の施設で日々練習を繰り返す。優秀な選手には奨学金も出る。試合は観衆に囲まれた巨大なスタジアムにて。そして手にする賞金の総額は数億円。残念ながら高橋名人と毛利名人は、生まれるのがちょっと早過ぎたようだ。

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しかし、もちろん、苦悩と挫折も溢れる世界。成功者がいれば、敗退者もいる。eスポーツの聖地、韓国・ソウルを訪れ、凄まじい重圧の中で闘い続ける選手を中心に、eスポーツの世界を探る。

シリーズ第二回。韓国では、ネット中毒を薬や酒と同様の依存症と見なし、午前0時以降16歳未満によるネットゲームを禁じる、通称「シンデレラ法」の導入が定められた。依存症患者に対しては、どのような治療がなされているのだろうか。さらに、コミコンでお馴染みのコスプレ事情から、「シャウトキャスター」と呼ばれる解説者たちにもレポート。

原題:e SPORTS PART 2(2015)