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人間を讃え人生を謳うSAVAGES

2011年ロンドンにて結成された女性4人組ポストパンクバンド、SAVAGES。デビュー当初は、JOY DIVISIONやSIOUXSIE & THE BANSHEESなどを引き合いにされてきたが、今年の1月にリリースしたセカンドアルバム『アドア・ライフ』では、ノイズと重厚なビートにまみれた新たな4人が存在していた。

SAVAGES

2011年ロンドンにて、ジェニー・べス(Jehnny Beth, ボーカル)、ジェマ・トンプソン(Gemma Thompson, ギター)、エイス・ハッサン(Ayse Hassan, ベース)、フェイ・ミルトン(Fay Milton, ドラムス)の女性4人で結成されたポストパンクバンド。それぞれメンバーは、SAVAGES以前にもバンド活動をしており、特にジェニー・べスは、SAVAGES作品のプロデューサーであるジョニー・ホスタイル(Johnny Hostile)と共に、インディーロック・デュオ、JOHN & JEHNとしてフランスで活動していた。

2012年に、ジェニーが運営するPOP NOIR RECORDSより「Flying to Berlin/Husbands」でシングル・デビュー。アルバムを待たずして、BBCサウンド・オブ・2013にノミネート、さらには、元SQUEEZEのキーボーディスト、ジュールズ・ホランド(Jools Holland)が司会を務める人気音楽番組『ジュールズ倶楽部(Later with Jools Holland)』にも出演し、一気に注目を浴びた。そして2013年5月、満を持してファースト・アルバム『サイレンス・ユアセルフ(Silence Yourself)』を、名門MATADOR RECORDSよりリリース。ここ日本でも話題となり、同年には早くもフジロック・フェスティバルに参戦。

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最新作は、今年1月にリリースされたセカンド・アルバム 『アドア・ライフ(Adore Life)』。ファーストで聞かれたJOY DIVISIONやSIOUXSIE & THE BANSHEESなどに通じるニューウェイヴ〜ポストパンク感を保ちつつも、良い意味で落ち着かず、実験的なアプローチも展開。それは、THROBBING GRISTLEやTHE BIRTHDAY PARTY、EINSTÜRZENDE NEUBAUTEN、THIS HEAT、そしてLIARSなどが放つ空気に近い。まだまだ足りないとは思うが、ノイズと重厚なビートにまみれたSAVAGESは、この先どんどんリアルになるのだろう。

ジェニー・べスとジェマ・トンプソンにインタビュー。聞き手は、カナダの3ピースバンド、WHITE LUNGのボーカリストであるミシュ・ウェイ。

原題:Broadly. meets Savages(2016)