VICE Records及びAtlantic Recordsに所属、前職は料理人という変わった経歴を持ち、リリックにも頻繁に食べ物を引用するニューヨークはクイーンズ地区出身のラッパー 、アクション・ブロンソン(本名アリアン・アスラーニ)。昨年はBET HIP HOP AWARDS(※1)の「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」にノミネート。さらに先日、あるイベントでのハドソン・モホークのDJセットにて、アクション・ブロンソンがモホークのビートでラップをしているトラックがプレイされ話題となった。近年はミックステープでのリリースが主だったが、今年、久々にフルアルバムのリリースを準備している。
アサルトライフルを乱射する強烈なシーンからスタートする新作MV「Easy Rider」は、そのアルバムからの一曲となる。

『イージー・ライダー』へのブロンソン流オマージュ

大きな身体と髭をチョッパーに乗せ、本家の映画『イージー・ライダー』(※2)よろしくアメリカの砂漠荒野を爆走、セクシーな美女とバイカーとの喧嘩に塗れたアシッド・トリップを展開していく。道中に出会うインディオから受け取った鍵を使って入る教会は、クエンティン・タランティーノの『キル・ビル』(※3)で登場した教会と同じ場所だ。 教会に安置されていたレスポールのギブソンを手に入れたブロンソンが、岩山の上で美しい夕日をバックにギター・ソロをかき鳴らすラストシーンは、このMVのハイライトとなっている。映画を知っている人もそうでない人も、ネタと本気の間(もしくはその両方)を突き抜ける彼の存在感をじっくりと堪能して欲しい。

Translated & Edited by Kentaro Okumura