グラインド母ちゃんの想い出

FYI.

This story is over 5 years old.

グラインド母ちゃんの想い出

そろそろお母さまが恋しくなってきた。そこで、2017年の想い出と共に、あの楽しかった日々を振り返ってみよう。猫カフェでニャーしたお母さまを懐かしもう。そしていつの日か、グラインド親子に再会できますように。ふたりのアイドルであるMELT-BANANA、そしてBABYMETALと共演できますように。

69歳のお母さま(Grindmother)と、息子の熱帯雨林(Rain Forest)を中心とするカナダのグラインドコア・バンド、THE GRINDMOTHER。2017年2月には、弾丸スケジュールで東京来襲。お母さまの強烈なスクリームに、グラインドコアの魂をしかと受け止めた貴兄貴女も多かったハズ。同時に「実家のカレー、食いてぇ〜!」と、故郷を懐かしんだみなさまも多かったハズ。グラインドコアでオフクロ飯。やっぱり〈母は強し〉だ。

帰国後も、THE GRINDMOTHERの快進撃は止まらず。初の米国ロング・ツアーを敢行し、更にメーカーから無料で機材を提供される〈エンドースメント契約〉まで手に入れた。うむ、全世界中がこの親子の虜になっているのだ。その注目度は、VAN HALENのエドワード・ヴァン・ヘイレン&ウォルフガング・ヴァン・ヘイレン親子の次の次の次くらいかもしれない。現在、THE GRINDMOTHERは、〈母&息子〉のふたり編成になり、その絆は更に強くなっていることだろう。

Advertisement

そろそろVICE JAPANもお母さまが恋しくなってきた。そこで、2017年の想い出と共に、あの楽しかった日々を振り返ってみよう。レコファンでサクサク、なぎ食堂でパクパク、猫カフェでニャーしたお母さまを懐かしもう。そしていつの日か、グラインド親子に再会できますように。ふたりのアイドルであるMELT-BANANA、そしてBABYMETALと共演できますように。

最新インタビューとあわせてどうぞ。

熱帯雨林(Rain Forest:息子)

来日後は、どのような活動をしていましたか?

米国を何度かツアーした。50〜60都市で演奏したハズだ。東京公演前は、たった4回しかライブをしていなかったからね。今なら、もう少しステージでは落ち着いていられるかな。またいつか日本に行きたいね。

短い滞在期間でしたが、東京はどうでしたか?

とても現代的で、活気のある街だったのは、予想通りだったんだけど、実際に自分の目で確かめられたのは最高だったよ。この旅のおかげで、日本をより深く知ることができた。またいつか日本に行きたいね。そしたら、もっと色々見てまわりたい。

日本食はどうでした? お気に召しましたか?

それほど変わったモノには挑戦しなかったけど、ホテルの近くで見つけたベジタリアン・レストランの麺と米料理はうまかったね。

ショッピングとかしました?

最高のギターショップとレコードショップに行ったよ。ライブ会場もめちゃくちゃクールだった。今度は、田舎や他の街にも行ってみたい。

日本のオーディエンスはどうでした? カナダや米国との違いを感じましたか?

日本のオーディエンスは、少し控えめで上品に見えたけど、母ちゃんを間近で観察していただけなのかもしれないね。まぁ、俺たちは、誰かがモッシュしようが、棒立ちで聴いてようが、まったく気にしない。自分なりに楽しんでもらえれば、それでいい。米国のオーディエンスは、酔っ払って大騒ぎするときもある。それも楽しいけど、母ちゃんが跳ね飛ばされないように気をつけなきゃならない。

現在、THE GRINDMOTHERは、おふたりで活動されていますが、どうしてこのような編成に変わったのですか?

いや、もともとTHE GRINDMOTHERは、ツーピースとして活動を始めたんだ。主要メンバーは、ずっと母ちゃんと俺。MELT-BANANAみたいに、ふたりで回るときもあれば、他のツアーメンバーが加わることもある。最近のツアーでは、母ちゃんがヴォーカルで、俺はプログラミングしたドラムとベースに合わせてギターを弾いた。ほとんどのオーディエンスは母ちゃん目当てだから、反応は良かったよ。

現在の活動状況を教えてください。

新曲を書いているところだ。でも、俺は仕事もしているからね。そんなに時間も無い。完成までには、まだまだかかりそうだ。あと俺は最近、〈Orange Amps〉、そして〈Ernie Ball Strings〉とエンドースメント契約を結んだ。ソロ・プロジェクトも始める予定だ。そのうちTHE GRINDMOTHERのページで発表するから、チェックしてほしい。

最後に。THE GRINDMOTHERのゴールを教えてください。

最初のゴールは、まず、1曲レコーディングすることだった。次のゴールは、アルバム制作、そして、その次はツアーだった。実現するために、俺たちはたくさんの壁を乗り越えてきた。当初のゴールは全部達成したから、これから先は、みんなボーナスみたいなものだ。

Advertisement

日本のファンへひとことお願いします。

みんな大好きだ。またいつか日本に行きたい! また会おう!!

§

グラインドマザー(Grindmother:母親)

お母さま、お元気ですか?

元気ですよ。ありがとうございます!

帰国後は、ツアーをしたそうですが、体調を維持するために、日々おこなっていることはありますか?

ヘルシーでオーガニックな食事を心がけています。瞑想もよくしますよ。ツアー中は、発声練習をしたり、声が枯れないように、喉のスプレーを使っています。でも最近は、それほどトラブルもありません。

バンド生活はいかがですか? 満喫してらっしゃいます?

はい。バンド生活は素晴らしい体験です。この歳でバンドを始めるなんて、想像もしていませんでした。覚悟を決めさえすれば、何でも成し遂げられるんですね。ファンのために歌うのは楽しいですし、特にライブ終了後、みんなと会う時間が大好きです。

バンド生活で、つらい、キツイ、と感じることはありませんか?

最近のツアーは6週間近くやりました。もちろんツアー中には、ちょっと大変なことも起こりますが、思い切り楽しんでいるので、いちばんつらいのは家に帰ることですね。ツアー中は息子が労ってくれるので、不満はまったくありませんよ。

お母さまは、普段どんな音楽を聴いているのですか?

息子とバンでかけるとき以外、グラインドコアはあまり聴かないんですが、ツアー中はあらゆるジャンルの音楽を聴きます。ライブ会場で毎晩聴くことになるので、実はヘヴィミュージックはあまり聴いていません。

人気度、注目度も日に日にアップしているTHE GRINDMOTHERですが、現在はどんなお気持ちですか? また、どんなときに〈人気バンド〉になったと感じますか?

私たちの活動に興味をもってくれるオーディエンスが多くなり、とても感謝しています。ライブ中も、みなさんが興味津々に観ているのが伝わってきますし、大勢のファンに囲まれることもよくあります。子どもたちのグループに、写真を頼まれたこともありましたよ。

最後に、日本のファンへひとことお願いします。

地球の裏側にいる私たちに興味をもってくれて、とても感謝しています。来日講演は、信じられないような体験でした。みなさんといっしょに過ごせて、本当に嬉しかったです。いつかまた会いましょう!