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ヒップホップ・ファンならずとも、目からウロコのエピソード

noiseyの人気シリーズ「Back & Forth」より、リック・ルービン × ラッセル・シモンズの貴重なインタビュー映像が届いた。リックと言えば、近年はレッド・ホット・チリ・ペッパーズやアデル、ジェイク・バグらを手がけた敏腕プロデューサーとしても知られ、ヒップホップとR&Bに特化したレーベル<デフ・ジャム・レコーディングス>の生みの親だ。

一方のラッセルは、日本での知名度はあまり高くないが<デフ・ジャム>の共同設立者であり、ファッション、バラエティ番組、映画産業(※1)などにも進出して、ヒップホップ・カルチャーを一躍メインストリームへと押し上げた功労者。Run-D.M.C.の「Run」ことジョセフ・シモンズは、彼の実弟でもある。

そんな“盟友”とも呼べる2人の対談が、<デフ・ジャム>の設立30周年という節目に実現。彼らの関わってきたアーティスト、作品、シーン、そして時代を振り返るこの対談は全4回におよび、初回となる本映像ではヒップホップとレーベルの黎明期について語り合っている。会話は<デフ・ジャム>の第1弾リリースとなったティー・ラ・ロック&ジャジー・ジェイのクラシック“It’s Yours”に始まり、 当時のナイトクラビングとレコードを買うことの違い、果てはLLクールJの大ブレイクに至るまで様々なエピソードが飛び交い、ヒップホップ・ファンならずとも目からウロコの連続だ。

2010年代以降の<デフ・ジャム>はアフロジャック、アレッソ、Axwell / IngrossoといったEDMアクトも積極的に手がけており、古参ファンからの批判も少なくない。しかし、「DJのような気持ちで、自分たちの音楽を通じてクラブの音楽を体験してほしかった」と語るリック・ルービンの表情からは、彼の思想が何ひとつ変わってないということを痛感させる。次回の対談では、白人ヒップホップの草分け的存在となったビースティ・ボーイズについてディスカッション。そちらも楽しみにしていてほしい。

ラッセル・シモンズ × リック・ルービン対談シリーズ

(1)- ラッセル・シモンズ × リック・ルービンがHIP HOP黎明期を振り返る
(2)- R.I.P.アダム・ヤウク。ビースティ・ボーイズの知られざる誕生秘話
(3)- 社会派ヒップホップの先駆者、パブリック・エナミーの衝撃

Text by Kohei UENO