Image via charity: water Facebook.

きれいで安全な飲料水へのアクセスは、基本的人権の条件であるべきだ。しかし、残念ながら、世界にはまだ、安全な飲料水と公衆衛生に恵まれない人びとがいる。世界保健機関(WHO)によると、この地球上で、きれいな飲料水を入手できない人々は8億4400万人にもおよぶ。飲料水不足問題には、公衆衛生の状況が大きく影響する。地球上で暮らす人類の3分の1が、糞尿で汚染された水源から飲料水を入手しているのだ。結果として、水媒介性の疾病が、世界中で深刻な問題になっている。汚染された供給水が原因で下痢に見舞われ、死に至る子どもたちの数は、毎年28万9000人を超える。

幸運にも、世界には、水危機を解消すべく活動する数多の慈善団体があり、問題に悩むコミュニティが必要とする具体的解決策を講じている。それらの団体が、重要な使命を全うするには、私たちの支援が必要だ。そこで今回は、現状を改善するため、地球に生きる命を守るために闘う、特筆すべき5団体を紹介する。

WaterAid

国際NPO〈WaterAid〉は、2030年までに、地球上のすべての人びとが安全な飲料水と公衆衛生のもとで暮らせるようになることを目標に掲げている。目標を達成するために、WaterAidは、おもに、ふたつの活動に取り組んでいる。ひとつめは、貧困地域で必要とされる水供給設備を、その地域に直接設置すること。ふたつめは、地方自治体に働きかけ、持続可能な水、衛生ソリューションの導入につながる政策遂行の後押し、という立法レベルの活動だ。

WaterAidはこれまで、世界36ヶ国、2300万人に、きれいな水と公衆衛生を提供してきた。WaterAidのプロジェクトは、まず、各地域で何が必要なのか、地元の非営利団体に理解を促すことから始める。それから、地域固有のニーズに合わせて、水供給設備を導入する。さらに、個人の衛生管理ときれいな水の重要性を、貧困地域で教育し、地域住民の自発的な活動を促している。

また、Wateraidは、水供給システムが持続的かつ体系的に変化し、住民たちがこの先何年もきれいで安全な飲料水を入手できるよう、地方自治体と協力している。WaterAidの活動を支援しよう。メーリングリストへの登録はこちら。寄付はこちら

Water.org

安全な飲料水を必要とする地域を支援する団体は、真水供給のために井戸を掘ることが多いが、第一線で活動する国際NPO〈Water.org〉は、〈マイクロクレジット〉という独自のアプローチを採用している。マイクロクレジットとは、発展途上国の貧困層を対象にした、無担保少額融資サービスで、地域住民による水道事業立上げを支援している。Water.orgは、このサービスのことを〈ウォータークレジット(WaterCredit)〉と名付けた。返済が容易なウォータークレジットにより、貧困家庭でも、安全な飲料水供給設備を設置するためのまとまった資金をすぐに用意できるので、長い目で見ると生活費の節約にもなる。

この、Water.org独自のプロジェクトの影響で大きく変化したのが、ウガンダのアブシャ・デイ・スクール(Abusha Day School)だ。ウォータークレジットのおかげで、生徒たちのために、きれいな水の通った水道、トイレ、シャワーを設置できた。ローンは、生徒たちの学費ですぐに返済された。学校は、生徒に清潔な空間を提供できるようになり、生徒たちは、個人の衛生管理の重要さを学んだ。しかし、これは、一例に過ぎない。Water.orgは、これまで、世界700万人に安全な飲料水を届けてきた。Water.orgを支援したいあなたは、こちらから寄付を。

UNICEF(ユニセフ)

安全な飲料水の不足や、水系疾病が原因で、1日あたり4500人の子どもたちが命を落としている。この衝撃的な値を減らすには、積極的な対策を講じるしかない。だからこそ、国連児童基金(ユニセフ)は、きれいな水の供給を最優先課題として取り組んでいる。ユニセフの使命は、世界の子どもたちの権利を守ることだ。2015年、ユニセフが困窮地域への水、公衆衛生、衛生管理用品の供給に9630万ドル(約100億円)以上の資金を充てたのはそのためだ。

水系疾病の罹患者、死者がいつも子どもたちならば、子どもたちこそ、予防する術を学ばなくてはならない。ユニセフの広範な研究によると、学校での、子どもたちへの衛生指導は、校内の衛生環境を改善するだけでなく、それぞれの家庭の衛生環境の改善にもつながる。学校で得た衛生知識を、子どもたちが家族に伝えてくれるからだ。

安全な飲料水へのアクセスが実現すると、子どもたちが学校で過ごす時間が増える。というのも、時間がかかる水汲は、大抵子どもたちの役目だからだ。ユニセフの水問題対策は、子どもたちだけでなく、その家族をも救う。寄付やボランティア活動で、行動の意思を示そう。ユニセフ内での就労のチャンスもある。

ロータリー財団

120万人のボランティア会員が参加する国際慈善団体〈ロータリー財団(The Rotary Foundation)〉は、極めて重要な人道支援活動を行なっている。疾病との闘い、途上国における地域経済の発展、教育支援、平和の推進、世界中の人びとへの安全な飲料水供給などに取り組む同財団は、世界随一の慈善団体だ。特に、水と衛生の分野で大きな成果を残しており、これまで、2300万人に安全な飲料水を提供してきた。

ロータリー財団の取り組みは非常に独創的で、ただ井戸をつくるだけではない。水、公衆衛生、個人の衛生管理について、子ども向け教育プログラムを創案している。様々な取り組みのなかでも、UNICEFとの〈WASH in Schools Target Challenge〉(WASH=Water, sanitation, and hygiene)で同財団は、基本的な衛生管理、公衆衛生について子どもたちに教育するプロジェクトを推進し、さらに、清潔で安全な飲料水を提供している。

同プログラムは、2020年7月までが試験段階で、インド、グアテマラ、ベリーズ、ケニア、ホンジュラスの5ヶ国で実施され、学校内の衛生への取り組みを強化する予定だ。あらゆる慈善事業を実施するロータリー財団に入会、もしくは寄付し、彼らの活動を支援しよう。

Charity: Water

水不足の影響を特に受けやすい、発展途上国の地方コミュニティの水へのアクセス問題について検討するさい、貧困、水の希少性、教育、地域の政治、すべてが問題解決のカギになる。発展途上国に安全な飲料水を届ける、という目標を掲げて活動する国際NPO〈Charity: Water〉は、世界の水危機を解決するために奔走している。Charity: Waterは世界24ヶ国で活動を続けている。これまで、同団体は、2万4537以上の給水設備、井戸に資金援助し、734万7032人に安全な水を届けてきた。

Charity: Waterが成果を上げられた理由は、同団体独自の戦略にある。Charity: Waterは、地元のパートナー機関と協力し、安全な水の供給プログラムに資金を提供している。同団体は、協力機関とともに、各設置エリアに必要な、最適かつ、効果的なテクノロジーを特定し(手掘り井戸がいいのか、より進歩した水道管システムがいいのか、など)、水道事業への地元のサポートを得るべく、住民たちにも協力してもらう。さらに、首長が新水道事業を推進してくれるよう地元自治体の援助も仰ぐ。Charity: Waterは、設備導入が完了した場所を地図上でピン留めし、これまでの成果を目に見えるかたちで残している。また、同団体に集まるパブリック・ドネーションの全額がプロジェクトに直接投入される。寄付をするならばこちらから。