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シリア政府軍によるアレッポ総攻撃の予兆と米国の反応

1万のシリア政府軍勢が反政府軍に包囲されたアレッポ郊外に集結している。一週間にわたる空爆と砲撃により炎に包まれ、数百の死者を反政府軍が占拠する街に、未だかつてない大規模な攻撃を加える準備をしている。

1万のシリア政府軍勢が反政府軍に包囲されたアレッポ郊外に集結している。一週間にわたる空爆と砲撃により炎に包まれ、数百の死者を反政府軍が占拠する街に、未だかつてない大規模な攻撃を加える準備をしている。

CNNが米政府高官から得た情報によると、米国は、アレッポ東部で反政府勢力への攻撃を激化させるアサド大統領に、どう対処するか熟慮を重ねているそうだ。

約3,000名のイラン軍人を含むであろう、攻勢のために集結した政府軍は、最後の地上攻撃の準備中だ、と報じられている。アサド大統領は、アレッポ東部の反政府軍を攻撃し、戦略的要衝を制圧しようと計画している。

#シリア:WHOは、医療従事者と医療機関への攻撃中止を要請します。医療従事者、医療機関は標的(#NotATarget)ではありません。

医療関係への攻撃は、違法であり、蛮行です。住民に医療、食料、飲料水が行き渡らないのは許せません#Syria

わずかな食料、飲料水、燃料供給だけで、支援を絶たれた27万を上回る市民がアレッポ東部で生活している、とWHOは発表した。ここ最近、シリア政府は攻撃対象を医療機関とパン製造工場に定め、ライフラインの切断を試みている。

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熾烈な攻防がアレッポ北部で始まり、政府軍は、アレッポ市街から数マイル離れたハンダラート・キャンプの再制圧に成功した、とロイターは9月26日に報じた。攻略の映像を含めた複数の報告によると、政府軍は、反政府連合ファタハ・ハラブが占拠する重要な戦略拠点、キンディー病院も攻略したようだ。

#Aleppo:シリア政府軍(#SAA)はまず、アルメリア、シーク・サイード、シタデル周辺、ハンダラート・キャンプ北側を攻撃した。

9月26日、WHOは、アレッポ東部での攻防は児童106名を含む338名の命を奪った、と報じている。慈善団体「セイブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」によると、シリア、ロシア軍による史上稀に見る爆撃作戦の結果、土曜日から就学が予定されていた児童10万人の初登校は見合わされたそうだ。

「学校の机に座っているのではなく、瓦礫から引きずり出されたり、病院で手当される子供の姿しか見ていない」とSave the Childrenのシリア北西部長のニッキー・フィネイは嘆く。「バンカー・バスター爆弾(レーザー誘導弾)が打ち込まれれば、子供の安全を確保できる場所などありません。あんな兵器の使用は戦争犯罪として捜査すべきです」

9月29日、モスクワとの断交は現実的な選択である、とワシントン・アイディア・フォーラムに登壇したジョン・ケリー国務長官は言明した。

「われわれは、交渉をすぐにでも中止するか否かの瀬戸際にいる。事態をに深刻に捉え、椅子に座って対処しようとしているのに、爆撃を繰り返すなどとは理不尽だ」とケリー国務長官は公言した。「別の選択肢も視野に入れなくてはならない」

米国は軍事介入の準備をしていない、と政府情報筋がCNNに伝えた。しかし、軍事行動から経済制裁まで、米政府にはあらゆるオプションがある。

ホワイトハウスによると、木曜日、オバマ米大統領とメルケル独首相が電話で会談したなかで、ロシアとシリアの軍事行動を「野蛮人」と両首脳が非難したそうだ。