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フィリピンのイースターは血と悦びの磔

フィリピンには熱心なカトリック教徒がいる。彼らは自らを鞭打ち、何人もの生贄を釘で十字架に打ち付け、復活祭で法悦を求める。磔刑の参加者は聖書通りに「十字架のイエス」を再現するため、ここ数年、その残酷さにカトリック教会は眉を顰めている。

フィリピンには熱心なカトリック教徒がいる。彼らは自らを鞭打ち、何人もの生贄を釘で十字架に打ち付け、復活祭で法悦を求める。磔刑の参加者は聖書通りに「十字架のイエス」を再現するため、ここ数年、その残酷さにカトリック教会は眉を顰めている。

フィリピンの首都マニラから北に約50km離れたサン・フェルナンドの通りは、年に一度しかない、映画と見紛う復活祭に参加する観衆でごった返す。しかし、これは現実だ。生贄と執行人は、下ろしたてのローマ風衣装に身を包み、生身の手に本物の釘を打ち込む。

復活祭の磔刑に心身を捧げ続けてきた篤信者もいる。「体力が許す限り、私は磔刑を望む」「神は私の献身をご覧になり、家族に加護を与えてくださる」

イエス・キリストのメッセージを誤解している、と復活祭の磔刑を非難する教会の意向など、参加者は気にかけない。

「苦行と自傷は違う」とサン・フェルナンド教区のアニセト・パチアノ大司教は身の毛もよだつ儀式に苦言を呈した。「身体は聖霊を宿す教会だ」

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しかし、血まみれの儀式に飛び込んでみると、そんなキリスト教学など誰ひとりとして意に介していないようだった。

原題:CRUCIFIXION IN THE PHILIPPINES (2016)