諜報部員がいうスクリーニングの手続きは、基本的には名前の照合だ。政府はイスラム国と関係している人たちのデータベースを持っている。そこに掲載された情報と、IDカードの名前が合致すれば裁判にかけられる。(つまりカラコシュの裁判所で尋問を受けることになる。)ただし、偶然同じ名前の人もいるので、その場合は母親の名前をチェックして、本人か否かを確実にする。あるいは、データベースにない情報もあるので、住民からの情報提供で捕まえることもある。危険な殺人者に限ってはバグダッドまで運ばれるそうだ。諜報員の彼の話を聞いていると、スクリーニングに全く問題はないように思えてくる。
Text and Photo by Megumi Ito