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OKINAWA 2015 - EPISODE 6 戦場から遠い場所

10代の中高生と80代の夜間中学生たちの学びの場。

沖縄戦では3カ月あまりの戦闘で住民の4分の1が命を落とし、生き残った者も大きな苦難を背負わされた。家族を亡くし、住むところを奪われ、戦災孤児となった者は本島だけで3000人を超えるという。そして、沖縄戦終結前後に学齢期を迎え、混乱と貧困のため学校に通うことができなかった義務教育未修了者の数は、正確に摑めていない。

2015年7月、VICE取材班は那覇市樋川にある珊瑚舎スコーレにカメラを向けた。10代の中高生と80代の夜間中学生たちの学びの場。そこで出会い、認め合い、成長していく生徒たち──。彼ら、彼女らの姿は学ぶことの喜びに満ちあふれていた。

2011年から行われていた県による夜間中学への事業支援が本年度で打ち切りとの報道もあるなか、限られた取材時間では聞くことのできなかった多くの辛苦を想像しながら、ここに「EPSODE6 戦場から遠い場所」を公開する。