モスル東部における イラク軍による作戦実行直後の混迷

FYI.

This story is over 5 years old.

モスル東部における イラク軍による作戦実行直後の混迷

ISに制圧されたモスルを奪還すべく、米国が主導する有志連合軍とイラク軍は、2016年10月より作戦を開始した。現在まで続くモスルでの紛争により、街中の至るところが破壊された。

2014年、ISがイラク中央部と北部を猛攻撃し、数日でモスルを制圧した。イラク軍のモスル奪還作戦が2016年10月に始まり、約10万人が避難を余儀なくされたが、2017年1月19日、イラク軍は、モスル東側半分を奪還した、と勝利を宣言した。それ以来、3万の避難民が戻ってきたが、依然としてISは、同地域における主要拠点であるモスル西部を支配している。制圧されたモスルを解放する軍事作戦中、まさに民間人が帰郷し始めた矢先、モスル東部に架かる橋が戦場になった。

過去2年間にわたりISは、人員、物資の移動を阻止しようと、同地域に架かるほとんどの橋を破壊したが、安全な場所から占領地域間の住民、物資の移動に橋が果たす役割は依然として大きい。冒頭の写真からもわかるように、ISと地域住民が1マイルしか離れていない場所もある。以下に掲載するのは、ロビン・ヒンチ(Robin Hinsch)の新シリーズから。