6月10日、Plastikman名義では実に11年振りにニューヨークのグッゲンハイム美術館で昨年行われた全曲新曲のライブを収録したアルバム『EX』をリリースしたリッチー・ホゥティン。

この映像は、2011年6月にパリのグラン・パレで開催された<Monumenta>(※1)で、The Creators ProjectとWeLoveArt(※2)の協業により実現した、彫刻家アニッシュ・カプーア(※3)によるインスタレーションの下でホゥティンがDJパフォーマンスを行ったイベントの様子を紹介したものだ。

広大なアトリウムを巨大な赤い洞窟のような空間へと変貌させた作品『Leviathan』の下、イベント前に行われた対談で二人は、アートや即興性、空間について互いの見解を話し合った。

1 リッチー・ホゥティンと彫刻家アニッシュ・カプーアによるコラボ芸術体験

90年代半ば、自らのサウンドに奥行きを出そうと試みていた際にカプーアの作品と出会ったホゥティンは、「カプーアの作品は、観る度にその次元や空間に吸い込まれ、自分を失ってしまう体験だ」と話す。

「空間に音が存在するだけで、そこにある物事の意味が変わる」とカプーアが語ったとおり、展示最終夜のイベントではホゥティンの荘厳なDJセットがカプーアの創り出した空間をドラマティックに演出し、来場者に圧倒的な芸術体験を与えてくれた。映像で、ぜひその様子をチェックしてみて欲しい。

Text by Rieko Matsui