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透明人間になりたい、おそらく誰もが一度は思ったことがあるだろう。身体にボディペイントを施し、都市の風景に紛れた自分の姿を撮影した写真集『Hiding in the City(都市に隠れる)』で注目を集めた中国人作家リウ・ボーリンも、初めはそういった動機だったかもしれない(※1)。

1 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

2 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

Hiding in London No. 2 – Charing Cross

3 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

Hiding in London No. 1 – 7 July Memorial. Images courtesy of Scream Editions.

4 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

Hiding in London No. 3 – Underground Escalators

彼は現在、英国通貨をテーマにした作品を制作している。作家とかねてより交際のあったThe Creators Projectのディレクター、ジャック・ニューマンはこのプロジェクトに参加し感想を次のように語っている。「みんなの視線が僕に向けられているのに、そのみんなが僕のことを消したい!と思っているのは、なんだか変な感じだった。でも次第に、自分はただのキャンバスで、この景色の中に消えていきたいと思うようになった。」しかし風景の中では、カモフラージュした身体の存在感が妙に際立ってしまい、消えていこうにも消えられないのが現実だ。

街の風景と人間の関係性について、リウ・ボーリンは「気付かない間に、街の景色は変わっていく。人類はそんなに早く進化出来ないのにね」と述べているが、たしかに人間が生きるスピードと社会が動いていく速度がずれてしまうことがある。作品に写ってしまう妙な人間の存在感は、生身の人間が社会とかかわり合うときに生まれる摩擦みたいなものかもしれない。

現在制作中の写真集は2015年に発売予定だ。

5 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

6 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

7 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

8 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

9 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

10 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

11 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

12 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

13 都市に擬態する作家リウ・ボーリン、次回作テーマは「金」

The Creators Projectディレクター、ジャック・ニューマン(左)とリウ・ボーリン(右)

【TED】リウ・ボリン「透明人間」—TEDでのレクチャー

Video Translation by Narumi Iyama