電車の中、20代中盤くらいかな。おふたりの女性がおしゃべりをしてました。「飲んだあとのラーメンって、悪(あく)ーっ」「ホント、悪(あく)だよねーっ」「マジ、悪(あく)すぎるーっ」「あの頃は平気だったのにねーっ」。おふたりは〈あの頃〉に戻りたいのかな。でも〈あの頃〉だったら、まだ飲めないでしょ。

加藤ミリヤさんの「新約ディアロンリーガール feat. ECD」(ECDさんのご冥福をお祈り致します)は、12年前に発表された「ディア ロンリーガール」の再構築バージョン。旧バージョン同様に、たくさんの女性の名前が登場します。総勢78人。

〈あの子は今 幸せかな〉〈時は過ぎ 乙女大人になって 戻れない「うちらの時代」は 特別に輝いてた 夢に散った〉

「新約ディアロンリーガール feat. ECD」に登場する同名の方をお招きし、仕事、恋愛、結婚などについて、そして〈あの頃〉と〈今〉を確認させていただきます。「Who Are You? 特別篇:Are You Happy Now?」最終回です。

日々の生活の中で、私たちはたくさんの人たちとすれ違います。でもそんなすれ違った人たちの人生や生活を知る術なんて到底ありません。でも私も、あなたも、すれ違った人たちも、毎日を毎日過ごしています。これまでの毎日、そしてこれからの毎日。なにがあったのかな。なにが起るのかな。なにをしようとしているのかな。…気になりません?そんなすれ違った人たちにお話を聞いて参ります。

※

リサコ(りさこ)さん 21歳:大学生

『Who Are You?』 の特別篇『Are You Happy Now?』です。

はい、よろしくお願いいたします。

今回で10回目、リサコさんがトリなんですよ。

おおー。

では早速。リサコさんは、今お幸せですか?

そうですね、たぶん…。いえ、はい、幸せです(笑)。

どんなときに幸せを感じますか?

お酒を飲んでいるときです。ふふふ!

あら、可愛い! でも前回のダイスケさん同様、飲みサーだったら許しませんよ。

いえ、違います(笑)。普通に飲んでいます。

お酒は、なにがお好きなんですか?

日本酒が好きです。

飲み方は? 常温ですか? ぬるめの燗ですか?

1番好きなのは冷やなんですけど、最近はお燗も、ぬる燗も勉強しています。

もともと日本酒が好きだったんですか?

大学2年のとき、岩手の酒蔵に2ヶ月くらいインターンとして働いたんです。それまでは、そんなに得意ではなかったんですけど、朝起きたら、酒蔵の人に「顔色悪いな。じゃあ、飲め」みたいな状況が続きまして(笑)。もちろん無理やり飲まされていたわけではなく、喜んで飲んでいたのですが(笑)。

飲みながら仕事していたんですか(笑)?

はい(笑)。それを2ヶ月やっていたら好きになりました。

ちなみに、その美味しいお酒は、なんて名前ですか?

〈吾妻嶺(あづまみね)〉っていいます。東京でも飲めるところがあるんですよ。ですから今も「ああ、これが私の幸せだな」って思いながら飲んでいます。でも〈超幸せ〉ってわけではないですけど(笑)。

どうなったら、幸せに〈超〉が付くんですか?

大学4年になり、本格的に就職活動も始まっているので、きちんと内定をもらえたら、現段階では〈超〉に近づくと思います。

リサコさんは、どちらの大学で、どんな勉強をされているんですか?

立教大学の社会学部で、メディア社会学科というところにおります。

じゃあ、就職したいのはやっぱそっち関係ですか?

はい。広告関係を目指しております。

私の頃は、ネットもなかったんで、デッカイ本が送られてきたんですけど、今の就職活動はどのようにスタートするんですか?

まず3月にマイナビに登録します。

マイナビ。よく聞きますね。これって、大学生全員が登録するものなのですか?

全員ではないと思いますけど、ほぼみんな登録していますね。恒例行事みたいなものです。

マイナビったら、どうなるんですか?

マイページみたいなのができまして。

mixiみたいですね!!

そこで気になる企業の情報などが閲覧できるようになります。

それが3月。では4月になったら、どうするんですか?

エントリーシートを企業に提出します。私も今、書いている最中です(笑)。

何社くらい書きまくったのですか?

今の段階では6社くらいです。でもまだまだです。

みなさん、どれくらい書きまくるんでしょうかねぇ。

だいたい20社くらいだと思いますけど、幅広い業種を志望している人は、100社とか出しているようです。

そのシートでアピールするんですよね? 資格とか?

はい。でも私は、特に資格もないですし、TOEICの点数もそれほど高くないので、あまり書くことがなく(笑)。

〈日本酒好き〉っていうのは、アピールにならないのかしら?

ああ、書いてます、書いてます。

書いていいんだ(笑)。

といいますか、〈学生時代で1番頑張ったこと〉への回答として、酒蔵での体験を書いています。

飲みながら仕事をしていたこと?

いえ、それはありません(笑)。町おこしみたいなイベントも企画したので、そのことを書いています。たいしたものではありませんけど(笑)。

じゃあ、ただいま絶賛エントリーシート中なんですね。そのあとの活動も教えてください。

エントリーシートが通れば面接になります。2、3回やったら、内定がいただけるかと。やっぱり先を考えると心配ですね、はい(笑)。

そして夜な夜なお酒でごまかしていると。

いえ、まぁ(笑)。でも飲んでいるときがやはり幸せですね。

リサコさん、現在は藤沢市に住んでらっしゃるんですか? 

はい。ずっと藤沢の湘南台です。

立教って池袋ですよね? 湘南台から通っているんですか? 

はい、なんだかんだ、ずっと通っています。

遠くありません?

うーん、1時間半くらいでしょうか。でも最近電車が増えたので、「やったー!」って思っていたのですが…

小田急線?

はい、そうです! えっと…フクフク、フクフクなんとか…

複々線化ですね。可愛いですよ!

はい、それです(笑)。

それでも小田急線、混むでしょう? 

はい、ずっと立ちっぱなしです。でもフクフクの前は本当に地獄でした。hateがたまっていました(笑)。それに比べると、今はだいぶ楽になりましたね。スマホもいじれるになりましたから。

江ノ島も藤沢市ですよね? 湘南台からも近いんですか?

いえ、車で30分くらいかかります。

結構、離れているんですね。

はい。ですから頻繁に海に入ったりはしていません(笑)。逆に私は苦手でした。

じゃあ、なにをしていました? 小学校の頃は?

〈湘南台文化センター〉っていう、文化的な施設がありまして…

でしょうね(笑)。

科学センター的な感じもあって…

どっちですか(笑)?

面白い遊具もあれば、プラネタリウム、恐竜の卵とかもあるんですよ。結構ここには通っていました。しばらく行ってないなあ。また行きたいなあ。

今も近くなんだからすぐに行けますよ。スポーツとかはやっていなかったのですか?

女子サッカーチームに入っていましたが、とても下手でした。下手さが目立って、どんどんサッカーが好きじゃなくなって、結局辞めてしまったんですけど、私が辞めたことで、部員も減り、チームは消滅してしまいました(笑)。

そういえば藤沢って、有名なサッカーチームありますよね?

ありますね。FC湘南ですよね。

いえ、なんとかマーレみたいな。

ああ、湘南ベルマーレのことか。でもすいません、まったく知りません。男の子はみんなサッカーやっていましたけど。

その男の子はどうでした? 好きな子とか?

そうですねー。小6の頃、まったく知らない子から告白されて、付き合うようなことになったんですが、クラスも違ったので1年間ひと言も喋らなかったことを覚えています。

そういった場合、なにを根拠として付き合っていることになるんですか?

友達とか下駄箱を介しての手紙のやりとりですね。

可愛いじゃないですか。手紙の内容は?

まったく覚えていません(笑)。でも日光に修学旅行に行ったとき、おそろいのキーホルダーを買って、渡したのは覚えています。

やっぱ日光だから…

はい、猿のキーホルダーです(笑)。見ざる聞かざる言わざるです。あとは何も覚えていません(笑)。中学も同じだったんですけど、やはりまったく喋らず、自然消滅しました。

中学は公立校ですか?

はい。普通の公立です。

部活動は?

吹奏楽部に入りました。トロンボーンをやっていました。

加藤風花さん歌織さんと一緒ですね。やっぱジブリを吹くんですか?

そうですね(笑)。あとはディズニー、嵐、SMAPです。

恋は? 中学の恋。

うーん、はい。おつきあいした子はいました。 

どんな子でしたか?

ちょっとポッチャリした子で。

デブ? デブ専?

いいえ。でもまぁ、おデブちゃんだったかな(笑)。

おデブちゃんとは、どんなデートをしていたんですか? やっぱ藤沢まで出かけて?

そうですね、OPAがありますから。

オーパ!!

はい、タピオカを飲んでました。パールレディってとこで。

リサコさんが、そのおデブちゃんを好きになったのですか?

いえ、向こうから告白されました。それに、常々お母さんから「付き合うときは、絶対自分から告白するな」といわれていましたし。「尻に敷かれる立場はやめろ」と。

あらー、お母さん、過去に痛い目に遭ったのかしら?

さあ、そこは教えてくれませんでした(笑)。

デブ専以外に趣味はなかったんですか?

趣味はなかったんですけど、塾に行くのが好きでした。

あ、勉強が好きだった?

いえ、そうではなかったんですけど、他の人よりいい点数を取るのが好きで。

勉強できる子自慢ですか?

いえいえ、本当に勉強しないと、いい点数は取れませんでした。いい点を取って、塾の最高クラスにいたかったんです。そんな私を見て欲しい…みたいな(笑)。

んん?

頭がいい自分を演じる…みたいな。周りの視線が気になっていたんですね。そんなに見られているわけではないんですけど、自意識過剰ってヤツです。勉強している私を見て欲しいと。

へぇー。ちなみに誰に見てもらいたかったんですか?

地元の人々です。

アハハハ!! 

頑張っている私を地元の人々に見てもらいたかった。…今考えると、本当にバカですよねぇ(笑)。

どうしてそうなっちゃったんでしょう?

地元にコンプレックスがあったのかもしれません。あんまり好きではなかったんですね。ガラも悪かったですし。

ヤンキーとか?

そうですね。そのおデブちゃんはヤンキーではなかったのですが、その下っ端のナリヤンみたいな感じだったんです。その彼女ってことで、私もヤンキーにからかわれたりして。それがすごく嫌だったー。

そういったヤンキーや、地元の人々に「私は違う!」っていうところを見せつけたかったと?

そうです、それです、そうでした(笑)。

じゃあ、そのまま勉強して、いい高校に入学したんですか?

1番行きたかったところは無理だったんですけど、藤沢・湘南地区では、まぁまぁの公立高に入りました。

ナリヤンのおデブちゃんは?

別々の高校になりましたが、高2くらいまで付き合いました。

あらー、なんだかんだ続いたんですね!

でも最後の方は、喧嘩ばかりして別れちゃいました。でも別れるって概念もよくわからなかった。友達が別れて泣いているのを見て、「こういうことか」と(笑)。

私も泣いてやろうと(笑)。

でも自分からフッたら泣けない。フラれる女がいい。

お母さんの教えと逆ですね。

はい。フラれる健気な女性になりたかったので、作戦を組み、うまくフラれました。そして泣けました(笑)。

相変わらず演じてますねぇ!

はい、そのときはスッキリしました(笑)。