Who Are You?:逢坂俊之さん(28歳)
ミュージシャン

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Who Are You?:逢坂俊之さん(28歳) ミュージシャン

「テイチクエンタテインメント・インペリアル・レコードからこの春にメジャー・デビューしました」

はい。「FEELFLIP」と書いて、「ヒールフリップ」と読むバンドで叩いています。

ごめんなさい、FEELFLIPさんって存じ上げなかったんですが、結構キャリアは長いんですか?

CD出してるんですか?

はい。ロックバンドの先輩でいうと、怒髪天であったり、SAとか。

はい。大阪のTHE NINTH APOLLOというレーベルから出していました。

スカ・パンクなんですけど、自称「Skhaotic(スカオティック)」と言っています。

「スカオティックですね」と(笑)。なので、そのアルバムにも『Skhaotic Bottom』というタイトルをつけました。ちょうどバンド結成から10年だったんです。10年かけて新しい世界へのボトムを築きあげました…と。次はメジャーデビューでしたし。

八王子と群馬の高崎を結ぶJRの八高線の駅なんですけど、絶望的に本数が少なくて(笑)。本当にここは東京都なのか? ってくらい。ですので、もう1本別の路線で、JR青梅線の羽村駅を使ってます。

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ふたりいるんですけど、下の姉がヴィジュアル系が好きで。その流れでメタルに行きました。SEX MACHINEGUNS。

おお〜、中学生でSEX MACHINEGUNS。なかなか口に出せない名前なのに〜。

邦楽だったらTHE YELLOW MONKEYとか、尾崎豊とか。洋楽だとエリック・クラプトンやビートルズなんかが、車の中でかかっていました。

SEX MACHINEGUNS以降はどうなりましたか?

そうですね。普通にRIP SLYMEとか、KICK THE CAN CREWとか、みんな聴いてたドンピシャ世代なんです。そこから深くいく子たちはマイクを握るようになったり、ターンテーブル買ったり。そのなかで僕はドラムセットを買いました。

はい。お姉ちゃんはSEX MACHINEGUNSのドラマーが好きだったんです。だから次はドラムがやりたいと。でもそれは買ってもらえなかったんです。ちょっと高いし、ギターも続かなかったし。

はい。4大スラッシュのあと、次に何を聴こうかってとき、CDの帯に「あのメタリカも絶賛!」って書いてあるCDがあったんですよ。

なんだったかなぁ。なにかのCMソング。J-POPですね。

ワタナベとまったく違いましたね。で、軽音部はどうでしたか? これまでのパターンだと、パンクやりたくて入ったのに、J-POPやらされて辞めた〜って方が多かったのですが。

SEX MACHINEGUNSのコピーバンドがいたんです。先輩たちの。

でも僕、そのとき財布にブリンク182のトラヴィスがやってる「FAMOUS STARS AND STRAPS」のキーホルダーをつけてたんですね。菅野さんはブリンクとかの方が好きだった。ポップパンクが好きだったんですね。僕もその辺真っ盛りだったので、少しだけ盛り上がって。MxPxとかボウリング・フォー・スープとか。

西海岸ですね。西海岸系ポップパンク。SECOND STRINGSというバンドでした。ちゃんとしたリリースは無かったんですけど、デモを持ってツアーを周るみたいな。

オーソリティ・ゼロとか。インターネットも今ほど発達してませんでしたから、ライブハウスにいる人たちから情報を仕入れて。楽しかったんですよね、大人といる自分も好きでしたし。そのときにFEELFLIPもいました。お互いの企画に呼び合ったり。

そのときは何だったかなあ…。その子が好きだったGO!GO!7188ですね。

GO!GO!7188って、すごく悲しくて、切ない恋の歌が多いんですよ。

そんな使い方して、GO!GO!7188さんも喜んでるでしょうねぇ。じゃ、もういいです。進路ですよ、進路。どう考えてましたか?

お母さんは、ちょっと不満があったみたいなんですけど、お父さんはやりたいことをやれっていってくれました。でも結局…今もそうなんですけど…自分が日和りまして。3年の終わりくらいに、「やっぱり専門学校行きたい。ESPにいきたい」ってお願いしたんです。

さっきのGO!GO!7188事件がバレちゃったから?

そうですかー。で、ESPなんですが、ドラムの基本から教えてくれる?

SECOND STRINGSは、どうして辞めちゃったんですか?

そうですね。ちょっと大変でした(笑)。そこからは、ありがちですけど、「もういいかな、アメリカでもいこっかな」みたいなモードに入って、ネット系のバイトやったり、サポートでドラム叩いたりして、そこそこ金も貯めて。でもちょうどその頃から、CATCH ALL RECORDSっていうレーベルに出入りするようになったんです。そしたら、たまたま僕が暇だってだけで、「海外のバンド来るから、ツアーマネージャーをやれ」と。イエローカードにベン・ハーパーってメンバーがいたんですけど、そいつがやっているHEY MIKE!というバンドです。…ご存知ですか?

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ごめんなさい、HEY MERCEDESかHEY!たくちゃんなら知ってるんですけど。ちなみに英語喋れるんですか?

まぁ、色々ありまして(笑)。こちらも辞めました。それが21とか22歳くらいで、そんなときに今のバンドのボーカルから電話がかかってきたんですよ。「最近どうなの?」「明るい未来が全く見えないです」って。前にFEELFLIPのサポートもやっていて、正式ドラマーとして誘われていたんですけど、そのときはアメリカにいく気満々だったので、「ごめんなさい。もし次のドラマーが辞めたら俺がやります」っていってたんです。話をしたら、案の定ドラマーが辞めてしまったと。「じゃ、やります。あのとき約束したので」っていったら、「何の話それ?」と。ボーカルは忘れていたんです(笑)。男の約束を僕は一方的に果たして正式メンバーになりました。

では現在は、FEELFLIPでガンガン活動されてるんですね。

はい、ガンガンしてきました。フルアルバム、ミニアルバム、シングル、何であれ、NINTH APOLLOから年に一度はリリースさせてもらって、その度にツアーがあって。そこからはがむしゃらにやってました。

なりましたね。でもやっぱメジャーとインディーって、かなりスピード感が違うんですよ。「何がしたい? じゃあしましょう」っていうところまでのスピード。正直いうと前の方が早かった。今は企画を通して、OKもらってみたいな。でもその分プロモーションとか、お仕事を取ってきてくれたりとか、今までには無かった感じで広がっています。

ツアー中なんですけど、ファイナルがワンマンで渋谷CLUB QUATTROなんです。

メジャー第一弾のツアーなので、それなりに色々考えて、気合を入れてやってます。QUATTROワンマンって、やっぱデカイので。

MxPxもやってましたものね。

それこそMxPx…そのときは「MxPx ALL STARS」だったんですけど、ちょっとフェスみたいなイベントで、FEELFLIPも出たんです。そのときにいたんですよ。

ええ。まあ、いるだろうなぁとは思ってました。LONG BEACH DUB ALLSTARSのオーピー・オルティス来てたし。それで一緒に観て「最高だね」って。そのときは、それで別れたんですけど。でもやっぱ好きだったんですね。

東横インにIN!!

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