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noisey ATLANTA アトランタ トラップ最前線に潜入①

アトランタのミュージック・シーンは豊穣な才能の宝庫。中でも、トラップ(ミュージック)に関わる面子が繰り広げる悲喜こもごもは、世界の音楽シーンをリードしている、といっても過言ではない。

マーガレット・ミッチェルはアトランタを舞台に『風と共に去りぬ』(1936)でぬるま湯に浸かる偽善者の涙を誘うものの、『風なんぞもう来ねえ』(The Wind Done Gone, 2001)とアリス・ランデルに喝破された。キング牧師の生涯はぬるま湯を煮沸し、何を勘違いしたのかオールマン・ブラザーズ・バンドは長い髪を切りもせず「Hot’lanta」とその熱さを嘆いた。

法治、否、放置国家アメリカの中でも、有数の先進都市アトランタ。増上慢の鼻っ柱をへし折るためにアトランタ中に仕掛けられた罠は、有数どころか最先端をゆく巧妙さを兼ね備えている。そんな罠に嵌まるべく、Noisey随一のチキン野郎が弱さだけを武器にトラップの最前線に潜入。

ここでも、既存の世界秩序崩壊が始まっていた。ピケティがこの状況を踏まえていたら『21世紀の資本論』も趣を異にしていたかも知れない。才能が善悪を凌駕し、混沌が秩序を飲み込む前兆を皆様お楽しみ下さい。